入門から3ヶ月は過ぎた頃、やっと1時間に2回の足の組み替えとその時だけ少し目を開く程度に体が落ち着いてきた。心もなんとか膨らみ縮みにサティし続けられる回数が増えてゆく。


そして4ヶ月を過ぎる頃、ようやく1時間足を組み替えることなく、一度も目を開かずに座って居られる様になった。


瞑想の効果で、落ち着いて来たのか、と言うと残念ながらそういう訳ではなく、ただ食事に関して、常に空腹か満腹かでイライラしているのがバカらしくなってきて、心がというより、体があきらめてきたような妙な感覚だった。


何せ3時起床、食事は朝5時と、10時のみ、1時間交代で座る瞑想、歩く瞑想。

しかも日常の何もかもを、あたかも重病人のようにゆっくりゆっくり行うのだ。

あまりにも規則正しく、休みなく、一日たりともスケジュールの狂う日はない。


こんな日々を4ヶ月も続けると、本当に敷地の外には出られない重病人か囚人のように、心も体もそれをあきらめて受け入れ、これがただの当たり前の日常のように感じられて来るのだった。



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