水原一平通訳の違法賭博スキャンダル
は、全米でもトップニュースになって
いるようですが、先日本人が裁判所に
出廷し、ほぼ全容が出尽くしたように
思われます。
そこで、そろそろこの話にピリオドを
打つべく、事実関係を時系列で簡単に
まとめてみました。
北海道で生まれた水原一平容疑者は、
料理人の父親の都合で幼少の頃に一家
でカリフォルニアへ移住し、日本語と
英語がネイティブ並みに話せるように
なります。
若い頃は「自分探し」の一環でカジノ
ディーラーになる学校へ通っていたこ
ともあったようですが、この道は挫折
…その後、地縁と特技を活かしてプロ
野球選手の外国人通訳として日本ハム
球団に雇われます。
そこで、高校を卒業してまだ間もない
大谷翔平と出会います。当初から米国
メジャーリーグを目指していた大谷に
とって、実家がカリフォルニアで日本
料理店を営む水原一平通訳の現地情報
は、とても貴重だったのでしょう。
二人は打ち解け、2017年にMLB入団
が決まると、10歳年上のお兄さん的な
水原一平に専属通訳を依頼、カリフォ
ルニア州アナハイムが本拠地のエンゼ
ルスへと二人一緒に移籍します。
エンゼルスからの給料振込銀行口座は
地元に詳しい水原一平通訳と二人で開
設しますが、大谷の代理人と会計士に
この銀行口座を管理されたくない、と
水原一平通訳は大谷の意向であるかの
ように代理人を説得し、さらに出入金
の連絡が大谷に届かないよう細工し、
水原一平通訳が自由に使える口座へと
かなり計画的に進められていたことが
捜査で明らかになりました。
賭博師で胴元のボウヤー氏と水原一平
通訳が知り合ったのは2021年。大谷
が最初のMVPを受賞した年です。
この頃すでに、公私にわたる大谷との
コンビはマスコミに何度も取り上げら
れ、オールスター前のホームラン競争
にも登場するなど、一平の名前は通訳
としては異常過ぎるほど有名になって
いました。
水原一平通訳は、その年の暮れから、
ボウヤー氏を通じてカリフォルニア州
では違法のスポーツ賭博を始めます。
それは今年の1月まで続き、約2年間
で19,000回、一日平均25回という、
とんでもない頻度で博打をした結果、
最終的には62億円もの借金を計上。
そのうち24億円超を大谷翔平の銀行
口座から一度の送金限度額50万ドル
を昨年9月より複数回に渡り不正送金
して返済します。
さらに…
不審に感じた銀行からのコールには、
大谷翔平になりすまして「問題ない」
と対応するなどの事実が通話記録から
判明。たまに賭博で勝ったときは自分
名義のの口座に入金させるなど、その
悪質非道ぶりには同情の気持ちさえも
消え失せてしまいます。
その間、大谷翔平は一度も口座にログ
インした記録がなく、初めて知ったの
は韓国での開幕戦の後。その前日にマ
スコミからの取材で「大谷翔平が賭博
の借金を肩代わりしてくれた」と答え、
水原一平通訳はそれをロッカールーム
で公表します。
大谷翔平は何の話かわからず、ホテル
の会議室で、二人きりで水原一平通訳
から説明を受けます。その時、マスコ
ミの取材で答えたように「賭博の借金
を肩代わりして払ったことにしてくれ
ないか」と持ちかけ、大谷翔平はこれ
を拒否。代理人を呼び出し、代理人も
初めて事実を知ることになります。
ちなみに、大谷翔平のスポンサー契約
等の副収入は年に約92億円といわれ、
これは別の複数銀行口座が使われてい
たため、水原一平通訳はタッチできな
かったようです。つまり、球団からの
収入は、預貯金としてまったく大谷は
手をつけていなかったということで、
それをいいことに水原一平通訳が勝手
に大谷の給与振込口座を自分の借金の
返済に利用していたというのが真実の
ようです。
ドジャースを即日解雇された水原一平
通訳は、ロサンゼルスの空港で当局に
確保されますが、携帯電話の通話記録
開示の書類にサインし、おそらくその
場で携帯電話を差し出して逮捕は免れ
たようです。裁判までの間は監視付き
で実家に軟禁されていたか、もしくは
当局に拘束されていたのではないかと
思われ、決して逃亡し行方不明という
わけではありませんでした。
罪状は「銀行詐欺」…最長で禁固30
年の刑になりますが、違法賭博の胴元
逮捕のための捜査協力（司法取引）に
より、刑期はかなり軽減される見込み
だと予想されています。
ただ、被害者一人（大谷翔平）に対し
て、あまりにも巨額の犯罪であること
から懲役10年以下になることは難しい
のではないかと見られています。
情状酌量の余地があるとすれば、イン
サイダー取引として厳しく禁止されて
いた野球賭博にだけは、実際に賭けて
いなかったことです。それは水原一平
通訳にとっても良心の最後の一線だっ
たのかもしれません。
いずれにせよ、立派に刑期を全うして
ほしいと思います。確か39歳ですから
人生まだ半ばです。服役後も、数十年
の人生が残されています。
もちろん、借金返済は難しいでしょう
…大谷翔平も、それは強くは望んでな
いと思いますが、服役中に反省の手記
を書いて出版してもらうとか、出直す
ことは十分、可能でしょう。
うまくすれば映画化とかされて、それ
が大ヒットすれば、大谷翔平への借金
も返済できるかもしれません。
写真右の水原一平通訳は、大谷翔平の
ドジャース移籍記者会見の頃にはもう
相当な借金地獄で切羽詰まっていたは
ずですが、普通に通訳していましたね
…けど、やはり目は死んでいるように
見えます。
もちろん、最初から陰気な目をしてい
るように見えたので、なんでそんなに
人気が出たのか、不思議ではありまし
たが、その頃の記事は下記のリンクを
ご参照ください。↓
なお、最新情報では、大谷翔平が新た
に立ち上げたハワイの不動産取引会社
の社名は、「デコピン社」となるそう
です。ご両親と現代理人に経営を任せ
るようで、手始めに夫婦の別荘を作る
みたいです。
引退後は、ハワイで悠々自適かあ…。
羨ましいけど、嫉妬も起きないねえ。
あまりに自分とは違い過ぎてて…笑