※この記事は、発達障害の人を批判したりディするものではありません。あくまでも私個人の体験を記したものです。

 

発達障害の人との付き合い方【3】の続きです。

 

「分離」に不可欠なのは「愛」


その彼は、何かとお母さまを嫌っていました。憎んでいたと言っても過言ではない感じです。
ある日に「自分のためだと思って、お母様に会ってあなたを愛しているか聞いてきて」と行動を促してみました。
もちろん、母親を憎んでいた。そんな人ですから会いに行こうともしません。「あなたの心のメカニズムがこうなっていて、愛されていることを知っただけで、解放されるのよ」と、大人のこの人に理解できるように理論的に説明をしました。
妙に納得できる言い方で。
彼は電車で1時間くらいでご実家に行き、一緒に食事をして聞いたそうです。「俺のこと愛してた?」
お母さまは「当り前じゃない!愛してるわよ」と言ってぎゅっと抱きしめてくれたそうです。
そして彼は思いっきり泣いてしまったそうです。
大人になってから中々恥ずかしくてできないですよね。よく頑張ったなーって思いました。

この頃から、何だかその彼が精神的に余裕がでてきて大人(年齢は既に大人ですが)になって行きました。

「分離」するには勇気がいります。しかし「愛」があれば心強いのです。とくに母の愛は偉大ですから。
彼の脳の中で、相手と自分の分離ができつつ対人関係に変化が起こり始めました。もちろん、私との関係も。
つづく

 

 

 

初めてこのブログに訪れた方に

こんな気持ちで暮らしています。

という記事を読んで頂きたいです。

コラム集はこちら>>>