排卵された卵は、卵管の先端部の「卵管采」から卵管の中に入り、そのまま子宮方面へ進みます。途中、卵管采に近い「卵管膨大部」で一時待機して、精子がやってくるのを待ちます。
膣内に射精された精子は、まず膣の一番奥にたまります。その後、精子は子宮の出口(頸管)から分泌される頸管粘液の中を泳いで子宮へ入ってきます。
頸管粘液は、ホルモン分泌に応じて排卵の数日前から増加して、排卵の直前にもっとも分泌されるようになります。排卵後には粘液が減少して、子宮内に新たな精子や有害な物質が入らないように保護する作用をもっています。
子宮の中に入った精子はいろいろな方向へ進みますが、その中のいくつかは卵管の子宮への開口部に達して、さらに卵管のなかを泳いで卵管膨大部に達します。精子は子宮と卵管を通る間に、受精する能力を得ます。また、同時に精子の頭をおおっているカバーが取れて、内部が露出します。このような精子だけが、卵に結合できるのです。
卵子と精子の旅がタイミングよく進むと、両者は卵管膨大部で出会います。
卵に近づいた精子は先体から出す酵素によって卵を包んでいる透明帯を溶かして、その内部に頭部が入り込みます。1匹の精子が透明帯を通過すると、透明帯が反応してほかの精子が侵入できなくなってしまいます
透明帯の中に入った精子は尾部が取れて、受精が始まります。卵の核と精子の核がそれぞれ「雌性前核」「雄性前核」をつくり、これが融合することともともとの46本の染色体に戻って、受精が成立します。
1個の卵子と1個の精子が合体して1個の受精卵をつくることで。ようやく「受精」が完了するのです。
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