●障害の本来の意味(これは、私の人生でもあります) | 「売りつけません!欲しがるまでは!」質問型営業

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「売ることではなく、買ってもらうこと」、これは営業だけでなく、
人に動いてもらうための極意です。質問中心の営業法、そして、
質問中心のコミュニケーションこそが終着点なのです。
この普及を始めて13年の青木が書いています。

●障害の本来の意味(これは、私の人生でもあります)


 現代の文化では、目標の概念が大きな矛盾を含んでいます。ある一派は、目標こそ文明を発展させてきた貴重な財産であると考え、別の一派は、目標は、個人と個人の競争を引き起こし、目的や方法論も軽んじて、結果のみを評価するものになってしまうと見なしています。


 私自身の場合は、今日までに、目標に対する評価が大きく変化してきました。私にとって、顧客に満足してもらうことも、目標達成することも、どちらも重要な意味がありました。


 しかし当初私は、仕事の中で、自意識というエゴに振り回され、自分が他人よりいかに優れているかという資本主義の比較論に、どっぷり浸かった価値観に魂を染めてしまいました。幸いなことに、こうした比較に基づく価値観や、それに伴う恐怖、不安は、目標に対する新しい意味で解決できるようになりました。つまり、目標を達成しようと必死になるのでなく、顧客の満足が私の最大の目的になったのです。


 しかし何かが欠けていました。長い間、目標達成にどのような意味があるのか、私にとっては謎でした。しかし私は目標を達成したいという自然な意志に気づいたときに、明確な答えが出たのです。その答えはシンプルでした。実は今ここでの「挑戦」に価値を見いだしたのです。


 達成するということは、ゴールという目標に到達するための「障害」に打ち勝つことなのです。この「障害」というものの価値は到達するゴールの価値と同じか、またそれ以上なのです。つまり「障害」が大きければ大きいほど、自分の真の能力を発見し、それを引き出すことができるのです。その能力は常に我々の内側に存在していたのですが、「障害」で外に引き出されるまで内側に秘められていたのです。


 その意味で「障害」は自分の価値を発見するための、隠れた自分の可能性を探るための、人生においてかけがえのない重要な材料だとわかったのです。


 つまり目標達成の努力をすると考える者は、単に努力すれば良いのです。そう考えれば、あらゆる瞬間、瞬間に、自分のベストを出し切ることが出来るようになるのです。「今ここ」のポイントを、目標達成のために最大の努力をしているのだというシンプルな意識は、不安や心配を追い出してしまいます。その結果、エネルギーは、不安や心配に費やされるのではなく、達成のために最大に努力することのみに集中して使用されるのです。そうなれば、あくまでも結論ですが、外側の達成確率も、自然発生的に最大となるのです。


 インナーゲームは、このように、瞬間、瞬間を「今ここ」に集中し、自分自身に自然の力を発揮させ、自分の本来の能力を体験するゲームだったのです。