山の性エネルギーが
そっと閉じたとき。
山が、
動かずに立つことを選び、
人を迎える距離を
引き直しただけ。
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山の性エネルギーは、
とても動じない力を持つエネルギーです。
感情の波に流されず、
周囲が揺れても、
自分の位置を保つ。
そこに在るだけで
安心を生み、
人が自然と集まってくる。
山は
「何かをする」より
「在り続ける」ことで
場を支えます。
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この性質があるからこそ、
山は
多くを語りません。
急かさない。
煽らない。
押しつけない。
相手が近づくのを
黙って待つ。
それが
山なりのやさしさ。
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でも、
在り続けることには
重さがあります。
寄りかかられる。
期待を背負わされる。
無言の役割を任される。
「大丈夫な人」
「強い人」
そう扱われ続けるうちに、
山は
知らない間に
負荷を溜めていきます。
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山は、
突然拒むことはしません。
声を荒げることも、
距離を断ち切ることもない。
ただ、
登れる道を減らす。
近づける距離を
静かに調整する。
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触れ合っていても
どこか静か。
そばにいるのに
奥までは入れない。
それは拒絶ではありません。
誰でも受け止める在り方を
続けていないだけ。
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山の性エネルギーは、
「尊重」がなければ
ひらきません。
急かされないこと。
変えようとされないこと。
役割を押しつけられないこと。
その条件が整って、
はじめて
山は人を迎えます。
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だから、山が閉じたとき。
それは
心を閉ざしたのでも、
距離を断ちたいのでもない。
迎え入れる距離と、
受け止める深さを
選び直している時間。
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無理に登らせなくていい。
無理に動かさなくていい。
山は
尊重されたとき、
自然に道をひらく。
騒がれず、
奪われず、
役割を背負わされなかったとき。
山は
そこに在るだけで、
再び迎え入れます。
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閉じた山は、
誰でも近づける状態では
なくなっただけ。
次に
どこまで迎えるか。
どこからは
静かに保つか。
その境界を
引き直している最中。
その内側には
揺るがない安心と、
受け止める力が
変わらず残っています。
山は
忘れただけ。
迎え方を。
距離の取り方を。
それを思い出したとき、
山の性エネルギーは
再び、
静かに、確かに、
そこに在り続けます。
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