水の性エネルギーが
そっと閉じたとき。

水が、
流れる向きを変え、
深いところへ戻っただけ。


水の性エネルギーは、
とても境界が薄いエネルギーです。

「ここまでが私」
「ここからは相手」

そんな線を
強く引くことができません。

だから水は、
相手の内側に
自然と入り込みます。


声の温度。
呼吸の速さ。
沈黙の質。

言葉より先に、
気配が身体に届く。

水は
相手を“読む”のではなく、
相手の中に
溶けてしまう。


この性質があるからこそ、
水は
感じすぎます。

合わせすぎます。
自分より先に、
相手を置いてしまいます。

それは弱さではなく、
深さの資質。


でも、
境界が薄い水にとって、
雑な扱いは
深く沁みます。

急かされる距離感。
本音を置けない空気。
安心のない触れ合い。

そうした中で、
水は判断します。

「ここでは、
深く流れないほうがいい。」


水は、
一気に拒むことはしません。

音も立てず、
理由も語らず、
ただ、深く潜る。

流れを止めるのではなく、
表層から
姿を消す。


触れ合っていても
どこか遠い。

身体は反応しているのに
心が奥にいる。

それは拒絶ではありません。

水が、
自分を守れる深さを
選んだだけ。


水の性エネルギーは、
「安心」がなければ
表には出てきません。

信頼。
委ねても大丈夫な感覚。
戻ってこられる場所。

それが整ったとき、
水は
自然に浮上します。


だから、水が閉じたとき。

それは
消えたのでも、
失われたのでもない。

流れる深さを
変えている時間。


無理に動かさなくていい。
無理に感じようとしなくていい。

水は、
整った器を見つけたとき、
勝手に満ちていく。


閉じた水は、
流れを失った状態ではありません。

外に広がっていた感覚を
一度、内側に戻し、
守り直している最中。


その奥には
まだ誰も触れていない
やさしさと、深さと、
長く続く余韻が
ちゃんと残っています。

水は
忘れただけ。

流れ方を。
委ね方を。

それを思い出したとき、
水の性エネルギーは
静かに、
でも確実に、
再び流れ始めます。


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