『水樹奈々』さんの新曲『PHANTOM MINDS』がオリコン週間1位らしいと風の噂で・・・

声優・アニソンでは史上初(・・・だっけ?

え~・・・とりあえず、おめでとうございます。

てか、この方以外でオリコン1位取れそうなアニソンシンガーとか今んとこ多分いないですしね。

コレカラモガンバッテクダサイ>挨拶





さて、ここからが本題。

2010年一発目の小説記事は、『ダンタリアンの書架』4巻。

読み終わってから大分経ちますが何か・・・?



Reality Color


主人公『ヒューイ』と『ダリアン』が、魔力を持つ書籍『幻書』の起こす事件に巻き込まれ何だかんだ言いつつ奔走していく、人気?wシリーズ第4弾。



今回も構成は、ダリアンとヒューイが主体の短編が4話に、焚書官がメインの話が1話、そして断章が2話。
これ、あとがきでも記述されてましたが、スニーカーに連載されていた時とは順番が異なっているみたいです。

かなり話の内容を吟味して、並べ方にも気を使っている感じ。


思えば、前巻も同じテーマの話を持ってきていましたしね。

今回も、『ダリアン』たちの使う幻書の使い方や、一途な愛の行き着く果て等、面白い対比があって、毎回よく構成が練られていると思います。



3話では、またあの『ヒューイ』の後輩の『アルマン』が登場。

あの子、前回でひどい目にあったのに、全然懲りてないですね・・・

もう、ああいう役回りのキャラ位置ということですか。

ウザいと思う一方で、あれだけ不純な動機で幻書に関わりながら、(『ヒューイ』たちに助けて貰っているとはいえ)上手く切り抜けて生き残っているあたり、しぶといというかタフというか・・・読んでいて軽く呆れます。

と、気を抜いて楽しめるばかりじゃないのが、今作。

悲劇的な結末が多いのは仕方ないとはいえ、これまではまだ身の程を知らずに幻書に取り憑かれたキャラが、その魔力に魅入られて自滅、もしくは自業自得的に破滅していくというオチが多かったんですよね。


しかし、今巻では幻書に認められた適格者であり、その魔性に魅入られる事もなく真っ当に幻書を使いこなしていたにも関わらず、悲劇的な結末を迎えざるを得なかったという展開の話が新たに挿入されていて、非常に新鮮に感じました。

たとえ、本人がどれほど上手く幻書を使いこなしていても、それによって振るわれる力は人にとって埒外のものであり、周囲の人間の運命を狂わせていく。

そして、仕舞いには幻書の使用者自身の運命をも狂わせてしまう。
4話の『調香師』のお話は、それを上手く体言していたと思います。



・・・にしても毎度の事ながら、この短編の質の高さには目を見張りますよ。

この尺にきっちりと起承転結のメリハリをつけ、毎回のゲストキャラにも必要最低限のキャラ付けはできてますし。

そこらへん短編って、ホント難しいのに・・・

つまり、小説家としての技量が露骨に出るわけで、そういう意味ではやっぱり作者は筆力あるんだなと。



なのに、何で『アスラクライン』はアレなんだろう?



何で『アスラクライン』はアレなんだろう・・・?w