前フリに使えるネタが思いつかないです。
・・・というのをネタにsh(ry >挨拶
書く気があったので、今日も小説の感想・レビューです。
鴉の濡れ羽島で起こった密室殺人事件から二週間。
京都、私立「鹿鳴館大学」。『ぼく』こと「戯言遣い」『いーちゃん』が級友『葵井巫女子』とその仲間たちと送る日常は、古都を震撼させる連続殺人鬼「人間失格」『零崎人識』との出会いによって揺らめき脆く崩れ去っていく――
はい、今回は「戯言シリーズ」2巻、『クビシメロマンチスト』です。
1巻の記事から大分間が空いt(ry
今巻は、前巻よりさらにキャラ同士の掛け合いは面白くなってました。
特に、序盤のぼくと巫女子のやり取りとかね。
まぁ、このシリーズ(作者の文体)は、魅力的・・・というか濃いキャラが多く、それに付随した独特の言い回しや掛け合いが特徴ですし・・・
ミステリー面でのトリックなんかも前回と同じく意外なオチに驚かされましたし、全体的に「悪くはなかった」と思います。
その・・・つまり、この面は前作と比較すると大手を振って良いとはいえなかったということです。
というのも、作者が読者に解かせるようとする姿勢があまり感じられなかったからです。
前巻の場合は、話を進めていく上で、読者に対してもある程度ヒントを描写して推理させてくれてました。
でも、今巻では読者が推理する上で必要なヒントがあまり提示されてなかったんですよね。
そのせいで、真相の部分を読んでいて、確かにそこで驚かされはしたんですけど、
「おいおい、そんなのヒントの提示もしてくれてないのに、そこまで推測できるわけないだろう・・・」
という不満が・・・(まぁ、トリック的に仕方なかったのかもしれませんが
という感じで、前巻よりか少々強引な点が気にはなったものの、それなりに楽しんで読むことは出来ました。
そもそもこのシリーズは、事件のトリックや推理を楽しむというよりかは、登場人物の動き、セリフ回しを楽しむ作品でしょうしね・・・