作り置きしていたカレーを食べようと思ったら、暑さにやられて腐ってました・・・
これだから夏ってやつは(ry
それにしても、まさか僕がこんなお約束をかますとはorz
凹みます。>挨拶
さて、今日は小説の感想・レビュー記事です。
本当に久しぶり。何せ最後にこのテーマで記事を書いたのが3ヵ月以上前ですからね(汗
テーマとして設定している以上、PCゲームばかりでなく、いい加減こっちも書かないとなぁと思いまして・・・
ということで、今回はガガガの『ケモノガリ』です。
『西尾維新』さんとはまた違ったベクトルで書かれた『趣味のラノベ』・・・だと思う。
厨二病とB級ホラーが融合したような、ある種壮絶な世界。
しかし、それこそが『東出ワールド』w
実にお約束な『日常から逸脱した特殊技能』を持つ主人公。
マンハントを行う『クラブ』、彼らの獲物として囚われた平凡な少年が覚醒した時、狩る者と狩られる者の立場は逆転する。
何となく最後の展開は「ニトロ」っぽいと思わなくもないです。
お約束に次ぐお約束でありながらも一気に読ませる筆力は持ち合わせているというね。
ホラー的な物は無いけどゴア的な物は十二分にあるので注意。
自分の好きなものを好きなように好きなだけ書き倒した、そんな印象を持ちました。
その反面、それに夢中になりすぎて、提供された立場の此方はちょっと置いてけぼりにされているような、そんな感じ(汗
エンターテインメント作品でありながら、どこかエンタメであることを蔑ろにしているような。
まぁ、そうはいうものの、全体を俯瞰しても非常にバランスのとれた構成は、最初から最後まで疾走感の途切れないものになっていると思います。
余分なものを削ぎ落とし、徹底して精査し錬磨されながら、自身の「好き」な部分は一切取り落とさず完全に凝縮して詰め込みこんだストーリー。
本職が「燃えゲー」ライターなだけあって日常パートより戦闘パートの方の描写の方が秀逸な出来。
ただ、そのせいか、所々描写不足というか、文章に粗ありましたが・・・
内容に限って言えば、これだけダークなストーリーにも関わらず、ヒーローものとして成立しているのは、やはり幼馴染の存在が大きいと思います。
主人公の人格云々はあまり問題ではなく、この惨劇の中で開花させてしまった主人公の才能、人間としての領域を踏み外してしまった主人公の在り方を、幼なじみの彼女が拒絶も躊躇もなく、そのすべてを受容し、受け入れ、抱擁しているからこそ、この物語は主人公の苦悩や迷いという停滞を一切とりいれず、一瞬たりとも止まることなく、殺人貴・・・じゃなかったw 怪物と化した主人公に熱い血潮をたぎらせたまま、その決意と覚悟を奮い立たせ、最後まで突っ走ることができたのではないかと。
というか、今は小説の感想・レビュー記事を書くより『空鐘』を全巻読み切ってしまいたい、というのが本音。(オイ
つか、もう9巻まで(=この前購入した分)は全て読み切ってるんで、残り買ってこないとですが・・・