多分誰も待ってなかったでしょうけど、今日は『2008年読了小説ベスト10』します。


僕が2008年に読んだ小説の中で良かった作品上位10タイトルをまとめてみました。

今回の記事も『2008年プレイPCゲームベスト10』の記事と同様、100%主観的な順位になってます。

また、中には2008年以前に出た作品も入っていますが、これも「2008年に発売された作品」ではなく、あくまで『僕が2008年に読んだ作品』を対象にしてます。
あと、作品タイトルの横に巻数が書いてある場合は、その作品全体ではなくその巻単体での評価順位になります。






第10位 『鋼殻のレギオス』 1~7巻

リーリンが来る8巻以降を除く7巻まででギリギリ妥協してこの順位・・・

まぁ分かりにくい戦闘シーンが元々の問題でもあったし、それを考えるとリーリンはトドメでした。

それでもこの順位に持ってきたのは序盤(1、2巻辺り)の面白さがあったから。





第9位 『狗牙絶ちの劔』

文章にクセがあるし、キャラの心理描写があやふやなんじゃないか?と思えるところもある。

発刊ペースも遅いしね・・・

この順位を付けたのは、『和風ファンタジー』みたいな世界観が割と自分の好みに合ってたから。


「セーラー服に日本刀は日本が誇る文化です」と豪語されてたのはどこのライターでしたか・・・





第8位 『死図眼のイタカ』

読む前からジャンルは伝奇だと分かってたので期待して読みました。

内容は悪くなかったし、キャラも結構魅力的でした。

ただ重い、キャラもたくさん死ぬ・・・

でも個人的にはそこそこ面白いと思えました。

2巻まだですか・・・?




第7位 『とらドラ』

このランキングの中で唯一萌え要素が多いライトな作品です。

何が良かったかというと、とにかく読みやすい。

読む前は、この手の作品はキャラだけで引っ張っていってるんだろ・・・と思ってたんですが、実際読んでみると中々読ませる文章で正直驚きました。

僕みたいに普段この手のジャンルを読まない方にもお薦めできる作品です。

ホント意外だったわ・・・

作者(『竹宮ゆゆこ』さん)に対する評価を(良い方に)改めよう、うん。





第6位 『ダンタリアンの書架』

比較的ダークで落ち着いた世界観を持つ作品。

確かに内容はダークなんですが全ての話が暗鬱というわけでもないんですよね。

主人公『ヒューイ』とヒロイン『ダリアン』の掛け合いも面白いし。

2巻も買ってきてるので今から読むのが楽しみ。

ただ、ジャンルは「ダークファンタジー」なので人を選ぶ作品ではありますね。





第5位 『レジンキャストミルク』

僕は今作より『アカイロ/ロマンス』からこの作者の作品に入りました。

今作の方が前に出てるだけあって『アカイロ』と比較すると、まだ文に浮ついた感じや、読んでいてなんとなく落ち着かない感じがありましたね。

とはいっても世界観もきっちり作られていたしキャラ同士の掛け合いも面白かった。

故にこの順位。

番外・短編読んでればもう少し順位上がってたかも・・・






第4位 『紅』 4巻

色々酷評されてはいますが、あくまでもそれは本の収録構成であって本編の文体はそこまで酷くなかったと思うんだけど・・・

普段『電波』『電波』言ってますけど、決して今作が嫌いなわけじゃないんです。

ただ相対的に比較してしまうとどうしてもね・・・

でも4位w





第3位 『アカイロ/ロマンス』

『レジミル』よりさらに文章が洗練されててかなり読みやすくなってます。

この作者の文章の構成力が高くなって安定してるなぁと実感。

なんていうんだろ、文体と話の展開が上手く融合してる感じ?・・・ですかね。

続巻も安心して購入できる1作です。


棗が『レジミル』の芹奈と被って見えるのは僕だけか・・・?





第2位 『9S』 9巻

短編挟んで約1年ぶりの本編。

最後は若干駆け足気味になってたけどテンポの良さ・読みやすさは今巻も健在。

展開も物語の核心に近づいてきてだんだんと終わりが見えてきたなぁと。

続きを早く出してください。





第1位 『<本の姫>は謳う』

僕にしては珍しく、ほとんど短所を挙げずに絶賛してしまった作品。

創り込まれた世界観、魅力的なキャラ、読みやすい文章・・・

紛うことなく今作が僕が2008年に読んだ中で1番です。

ホントお薦めの作品。






特別枠

『空の境界 ~未来福音~』

今作は順位付けに加えるべきじゃないと思ったのでこんな枠を作りました。

だって奈須だし・・・

相変わらずのきのこ節、存分に楽しませてもらいました。

最後に『織』の話を入れてくる文章の構成には『絶妙』の一言。

「未来福音」で爽やかに終わると思ったら、その後に『織』のあの話ですからね。

読んでいて切なくなってしまったじゃないか・・・


ホントやってくれるな、奈須さん・・・






という感じで小説ベスト10も終了。

小説には割りと良い作品に出会えた年だったんじゃないかと思います。



ていうかPCゲームベスト10の記事も、この記事も前述してる通り100%主観的な評価、つまり感想みたいなものなので、これらの記事を購入の参考にされるのは危険かもしれないですよ。


・・・ということをここで書いておこう。



そういえば今日は成人の日ですね、成人された方おめでとうございます。