Reality Color


今日のネタは『疾走する思春期のパラベラム』

はい・・・ラノベです。

前(去年)に友達が面白いと言って薦めてきたので、とりあえず1巻だけ借りてきました。


今日借りてもう読了済みですw


簡単に内容というか設定を説明すると、自分の殺意や敵意を銃器として物質化できる「パラベラム」という能力者達の戦いを書いていくサイコアクションもの。


読んでみた感じ、割と淡白というかあっさりしすぎてる感がありました。

主人公含め、主人公の周りの仲間も何かしら心に傷を負ってるという設定なんですが、そのダークさがあまり感じられなかったです。


で、読み易さですが、はっきり言って話のテンポが良すぎる。(矛盾してるようですが悪い意味で)

文章をはしょり過ぎです。


例えば主人公が能力者として覚醒して銃器を物質化する時


『意識を集中。武器をイメージする。


(うまく・・・いけ)


一兎(主人公の名前)の願いが天に届いた。


閃光の粒子が、武器を形成していく。』



・・・物語序盤での主人公の見せ場(読者を引き込む場面)のはずなのに、この文章はないでしょう。

簡略化していい場面とそうすべきでない場面の区別も付かないんですかと。


あと、今作はSF要素もあるので造語もたくさん出てきます。

それについてはその都度解説が入ってるんで造語の意味が分からないということはないんですが、ただ序盤の戦闘シーンで一気に造語出しすぎ・・・


せっかくその都度造語の解説しているのに、一つの場面でたくさん造語を出してしまってるせいで若干混乱しました。

例えばAの造語の意味をBの造語の意味として解釈してしまったり・・・

こうなると、その都度造語の解説入れてる意味ないでしょう。


何より話を進めていく上で主人公達の『目的』が不透明なのも問題があると思います。

その世界には「パラベラム」がいて、成り行きとはいえ主人公も自分から「パラベラム」なった。

で、主人公は何がしたいの?みたいな・・・


設定はそれなりなのにもったいない。

それと多分この作者の文章も個人的に肌に合わないんだと思います。


今作はこの巻だけでもういいかな・・・