水道橋駅から交差点を御茶ノ水に向かって緩やかな坂を上ると昭和第一高校の校門から続く薄暗い並木の先に左右対称な古めかしい校舎が見える。その少し上がったところに改修された元町公園と元町小学校がある。二つとも帝都復興事業で造られた。小学校はすでに廃校になり、区民のための施設になった。
そこを水道局に向かっていくと旧東京市職業紹介所の鉄筋コンクリート3階建てのビルがある。これも帝都復興事業で造られた。
現在は東京アート&スペース「TOKAS本郷」というアートセンターで定期的に若いアーティストの作品展示の場になっている。
「人と地のつながり」をテーマにした三人三様な作品展だった。
山田沙奈恵の映像作品は最後まで見てしまった。「蟲のいどころ」
では、かつて海だった東京の下町に住みながら地下の太古の異変を感じながらも尚そこに住み続けることが意識できる。地震考古学のフィールドワークが映像化されていて刺激を受けた。
東日本大震災から15年になる。その時、仕事で石岡にいた、ビルのガラスが道路に散乱していた、酒屋の土塀が崩れていた風景が記憶に残る。
