皆さま、こんにちは。パーソナルスタイリストの三好凛佳です。
スーツやジャケットで出かけるこんな気候の時期、
電車に乗ったり、オフィス街に出かけると、いつも思うことがあります。
『なぜ、こんなにスーツの袖丈が長い人が多いのか』
お召しになっているご本人は、たぶん袖丈が長いことを自覚されて
いないことがほとんどです。
どうしてそうなったのかは、50年ぐらい遡らないとわからないでしょうが(笑)
とにかく、もったいないなぁ~と思うことがしばしばです。
ビジネススーツの本来の袖丈は、こんな感じです。
(『男の「外見(ヴィジュアル)コーチング』 三好凛佳 PHP研究所より)
モノクロなので、教則本みたいになってますが…
Aは長すぎ。Bが正しい長さです。
手の大きさにも関わってきますが、目安としては親指の先から10~11センチ上
あたりの長さが上着の袖丈で、
シャツが、1~1.5センチ程度、ちらっと見える長さです。
最近では、0.5センチ程度を奨めるヨーロッパのシャツメーカーさんもあります。
場合によっては、スーツの袖丈の問題ではなく、
シャツの袖丈が短すぎる方も多いかもしれません。
若いメーカーのスーツだと、2センチも出して着こなしている方を見かけますが
腕を曲げたり伸ばしたりすると、4センチぐらいカフスが見え、目立ちすぎて
品格がなくなるので大人の方にはおススメできないなと、私は思います。
袖丈が長いと、もともと腕が長くない日本人の私たちは、幼く見えてしまったり、
だらしなく見えることさえあります。
また、スーツスタイル全体で見たときに、衿もとに白などのシャツの色が見え
袖口にも同じシャツの色をちらっと見せると、スーツのダークな色とのコントラストで
引き締まって見えるんですね。
肌が見える部分に白などの明るい色をはさむことは、
清潔感を感じさせる効果があるんですよ。
実際にお客様とショッピング同行をしていると、
お店によっては販売員さんも正しい知識をご存じではないこともあったり、
80年代の大きめモードスーツに影響されて長め長めの感覚を持っていたりします。
袖口は、商談や名刺交換などで非常に目立つ場所。
ぜひ、一度見直して、シャキッとした男前な手許でいられるようにしてくださいね
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