昨日、日本テレビの番組で小泉前総理の5年5ケ月を検証するドラマ形式の番組を見た。飯島補佐官の証言を通じての番組構成であった。内容はとても面白かった。若い頃から変人とは思っていたが、やはり変人であった。小泉は『わかった』『頼む』なんとかとか4つの言葉しか使わなかったという。長い報告書は読まないので官僚には、表紙の1ページに要約して書かせた。小泉は角福戦争を引きずり田中派の後継橋本派の解体に執念を燃やした。そして橋本派の牙城である郵政省の解体に着手して成功した。単なる怨念ということが悲しい。それにしても執念深い男である。拉致問題については、二度も北朝鮮に行き曽我さん(お母さんを除く)蓮池さん地村さんとその家族を連れて帰った。これだけでも大成功で、あの金丸は金日成に手玉に取られ、ばかな約束さえして帰った。また、旧社会党は拉致問題さえ存在しないと言っていた。(あの憲法9条を護持せよと主張しつづけている土井たか子)それらに比べれば小泉さんは体を張って北朝鮮に行って来たというだけで、評価できる。というとで小泉さんの評価は何点かはよくわからないが、信念を持って戦ったということである。
民主党の管さんが言っていたのだが、小泉さんは誰のために郵政民営化に踏み切ったのか?ということである。たまには管さんもいいことを言う。めったにないが。道路公団しかり、消費税・健康保険料・年金。どれも改革・改革というだけで、実が挙がった様に見えない。日本という国をよくするためという--高邁な理想を持ってほしかった。この国の大きな問題は55年体制を未だに引きずって官僚支配の構造から抜けきれないということに尽きる。東大を頂点とした官僚が政治を支配し、天下りの財団・独立法人を作りこれに予算をつけて垂れ流してきた。国がこの有様だから県・市・町・村にいたるまでこの構造は変わらない。岐阜県・大阪府をみればよくわかっていただけると思う。金儲けがしたい者は公僕になるべきではない。と言っておこう。民間に行き金儲けをしてほしいものだ。役人とその付属物を整理して小さい組織にすれば金はかからない。国民の税金、地方の住民税は国民・県民・市民・町民・村民のために使われるべきである。官僚は国民の血税を使っているということを忘れているのではないか?この資本主義の日本において政権を託せるのは自民党しかいないのだから、このへんの認識をしっかり持って小泉後に臨んでほしい。