タクトホーム、平成23年5月期1Q決算
タクトホームはパワービルダーの建売業者です。
もちろん順調です。
平成23年5月期第1四半期決算
売上高:13,427百万:△1.7%
営業利益:1,963百万:96.6%
計上利益:1,942百万:96.2%
四半期純利:1,094百万:93.3%
前年同期比でもかなり増加してますな。
利益率が相当上がっている。
うまいこと仕入れができたんでしょうな。もしくはコスト削減と。
ただ、「同業他社との競争は依然として厳しい状況にあります。」と記載されているように戸建業者の仕入れは激化しているので各社比較してどのように業績が推移していくかをみるのも面白いもんです。
中間予想もでてますが、たぶん上方修正してくるんじゃないでしょうかね。
アパート・マンション投資のための 満額融資交渉バイブル~半年で6億5000万円以上を引き出した.../藤巻 聡
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
リベレステ、平成23年5月期1Q決算
アウトレットマンションのリベレステの平成23年5月期第1四半期決算です。
平成23年5月期1Q
売上高:2,891百万:△9.1%
営業利益:454百万:△32.3%
経常利益:428百万:△34.1%
四半期純利:235百万:△46.6%
右側は前年同期比です。
アウトレットマンションの再販事業で堅調に推移していたリベレステも前年同期比では落ち込んできましたな。
アウトレットマンションは一過性のもので開発事業にシフトしていくというのは以前からIRでも発表してましたが、こうなることは予想の範囲内ということでしょうね。
各セグメントを見ても、開発事業の売上高はほとんどを占めていて、前年同期比で803.9%増。
逆に不動産販売事業では再販物件の仕入が減少したことで、売上高は前年同期比で88.5%減。
もう、アウトレットマンションのような仕入れはできないでしょうから、開発事業でどこまでできるかがポイントになってくるでしょうね。
それにしてもうまいこと時勢の流れにのった結果でしょうね。
ここ1ヶ月の不動産ニュース
あまりにも多忙で・・・というのは言い訳ですな。
これからはできるだけ不動産情報を頑張って更新していきますので宜しくお願いします。
では1ヶ月ほどで特に気になったネタを。
「レオパレスの入居率が少し改善」
10月4日にレオパレスの9月の実績速報が出てました。
入居率は前月の78.9%から79.8%に改善。
建築受注も前月の45億から51億に。
特にレオパレスは入居率の下げ止まりが見えていなかったので、この辺が底なのかなぁと。
年末から年始にかけては賃貸も繁忙期に入ってくるのでさらに改善が見込めるでしょうし。
あとはアパート建築も前月に比べると増えてますが、前年同月の204億円と比べるとまだまだ厳しいことに変わりはない・・・
「大東建託、上方修正」
レオパレスと比べて堅調に推移しているのは大東建託。
明暗を分けましたな・・・
平成23年3月期中間の業績上方修正です。
売上高:462,300百万→472,300
営業利益:21,300百万→32,100
経常利益:23,300百万→34,300
中間純利:13,700百万→20,000
上方修正の理由は受注が増えたとかではなく、工事の進捗が想定より進んでいることと、コストダウンの結果。
ただ、受注も大きな落ち込みもなく推移してますし、入居率が低下しているわけでもないですね。
詳しくは中間発表のときに。
「陽光都市開発、管理会社の譲渡で・・・」
陽光都市開発がマンション管理会社の陽光ビルシステムをユナイテッドコミュニティーズに売却する記事は載せましたが、その時には譲渡価格が決まってなかったんですね。
9月17日発表のIRで譲渡価格が発表されてます。
506百万となってますな。
これで陽光都市開発はキャッシュを得て財務内容が良くなるかといえば、まだまだ厳しい状況ですね。
中間時点での純資産は9,300万ほどしかなかったので債務超過も危ぶまれる状況でしたから・・・
この譲渡益でそのへんはクリアしたんでしょうけど。
「大和システム、民事再生法適用」
事業再生ADRで再建を進めてたんですが、結局、民事再生法適用申請。
負債は約633億円。
スポンサーが見つからなかったことで私的整理を断念したということです。
「ジアース、日本振興銀行株全損」
9月14日に発表されてたIRです。
ジアースはマザーズオークションを運営してる元IDU。
以前記事にもしましたが、ジアースというサイトを最近オープン、グーグルなんかと提携して今後期待できそうなとこです。
振興銀行株全損といっても1億円ほどで、平成23年3月期1Qでの純資産は12億ほどありますので、現状は大丈夫でしょう。
それよりもはやくジアースが軌道に乗ってくれないと収益が上がらないので、それまで耐えるだけの体力があるかどうかが問題です。
広告収益だけなので、現時点ではそれほど収益はないでしょうから、純資産の12億もどこまで減っているか・・・
とりあえず、簡単にまとめてみたものの、他のネタを思い出したらまたアップします。
新日本建物、私的整理へ
新日本建物も私的整理、事業再生ADRですね。
実質的には倒産と同じなんですが、事業再生ADRを利用するところが出てきてからというもの、ほとんどが私的整理で再生というスキームを取ってますな。
8月3日に発表されている平成23年3月期1Qでも純資産2300万という危機的な状況でしたから、こうなるのも時間の問題だったか・・・
マンション買取再販を主な事業としてやっていくようですが、とりあえず当面はそれしかできまい・・・
まぁ、私的整理したコスモスイニシアもすでに仕入を再開してますしね。
ある程度再建が進めば分譲事業も再開するでしょうな。
ちなみに、不動産業者で事業再生ADRを利用したところはこれまでに、コスモスイニシア、日本エスコン、アルデプロ、大和システム。
HOME'S、物件掲載に新料金体制
不動産情報サイトの「HOME'S」が新料金体制に変更になるようですな。
まぁ、利用していない業者は関係ない話ですが、HOME'Sは情報サイトとしては大きいですからね。
旧料金体系は月額15,000円の基本料金で賃貸20件、売買20件、投資2件などが掲載可能となってましたが、新料金体系は月額10,000円の基本料金で掲載数は無制限。
掲載し放題になって一見良さそうですが・・・問い合わせ課金制度になってますな。
メール・電話1件につき課金。
賃貸物件は賃料の2.0%~5.5%、売買・投資は物件価格の0.01%~0.05%課金されるようです。
問い合わせ数が多いほど、課金料率が下がるそうですが、60,000円の賃貸物件なら上限5.5%で3,300円、2件ほどの問い合わせで旧料金体系を超えますな。
売買物件だと5,000万円の物件なら0.05%で25,000円・・・2億の物件なんて10万ですよ。
問い合わせ数によってはかなりの額になりますね・・・
実質的な値上げ・・・
平成23年1月から新料金体系に移行と。