おはようございます。和田です。
虚構新聞という、嘘のニュース(ネタになるジョーク)を配信するサイトがあります。
このサイトは、本当ぽい嘘を配信するので、ソーシャルメディアを通じて、情報が伝播してゆく時に、嘘が真実の様に誤解されて広がってゆくことがあります。
それは、多くの情報がタイトルだけで理解される傾向にあるため、本当ぽい嘘は、タイトルだけ見て(記事の中身を読まずに)真実の様に伝わってしまうことがあるのです。
また、この虚構新聞は、たびたびグレーゾーン(際どい)の記事を配信するため、炎上しています。
※炎上とは、なんらかの不祥事をきっかけに爆発的に注目を集める状況。
先日も、公益財団法人日本ユニセフ協会からクレームが入り、記事を削除する問題が発生しました。
本紙記事「日本ユニセフ、寄付金の流れ透明化へ」についてご報告
http://kyoko-np.net/kenkai1311.html
『本紙2013年11月18日付記事「日本ユニセフ、寄付金の流れ透明化へ」におきまして、同日午後公益財団法人日本ユニセフ協会から「厳重抗議と記事の即時削除」を求めるメールが届いたため、本紙では当該記事を削除する対応を取りました。』
としながらも、ネタぽい報告をして、対応しています。
この虚構新聞には、批判的な意見もあります。
要するに存在しうる固有名詞や団体名を使って、本当ぽい嘘を配信するので、人々を扇動(せんどう)するデマだとの意見や冗談や風刺の領域に倫理性が欠けているとの批判があるのです。
確かに、虚構新聞の記事だけを読むと批判的な意見が生まれる要素があり、時として記事だけが独り歩きして、不特定多数の目に触れることも問題を大きくしていると思います。
これが、ソーシャルメディアやインターネット媒体の怖さでもあります。
ただ、虚構新聞というサイトを枠で囲んで情報を見ると、それほど問題は無いと思います。
虚構新聞という枠で情報を見れば、ネタになりそうな「本当ぽい嘘」を楽しむサイトでしかないからです。
東京スポーツ(東スポ)の見出しも嘘ばかりだし、一部のスクープ系週刊誌もたびたび芸能人や著名人から、訴訟問題を起こされているので、同じような問題だと考えています。
読み手側の解釈の仕方と、ソーシャルメディア特有の情報の広がり方に慣れる必要があります。
つまり、大手新聞社やテレビ局でも誤った情報が伝播する時代なので、情報自体の信憑性を自己判断しなければならない時代だとも思います。
P.S.
虚構新聞が扱うネタの倫理性に関しては、私自身も批判したくなる記事があることは、追記しておきます。ただし、2Chをはじめとした混沌とした情報の集合体がインターネットの魅力の一つだと考えています。