
おはようございます。和田です。
昨日9日(土)まで開催されていました「国際電子出版EXPO」に足を運びました。
国際電子出版EXPO
実際に足を運んでみて、来場者数も多く、各ブース共に活気に溢れていました。
いろいろと観て感じたことが3点ありました。
1.コンテンツの流通方法が一番の課題
まず電子書籍にする優位性は、読みたいときに直ぐに購入できることや紙媒体に比べて廉価で入手できることです。この2つの優位性は絶対条件だと思います。
残念なことに、すべての新刊書籍が電子書籍として購入できる環境や廉価で購入できる環境が整っていません。その環境が、日本でまだ電子書籍が一般化していない大きな理由だと思いました。
海外に比べて、日本の本は紙質も良く、印刷技術も高いため、本自体への付加価値を感じていたり、紙の方が読みやすいと感じている比率が高いので、価格の優位性などのメリットが無いとわざわざ端末を購入して、電子書籍として読む動機につながらないと思いました。
また、書店も全国的に多いことやインターネット通販で送料無料、翌日配送が当たり前の環境がある点も電子書籍の優位性が出しづらい背景になっていると思います。
2.雑誌の電子出版化は一気に加速する
一方で雑誌は、電子出版との相性も良く今度伸びてくる気がしました。特に、写真と記事で構成される雑誌では、動画やマルチアングルの写真、音声など、紙と比較した場合にコンテンツの付加価値をつけやすい部分があります。
電子書籍を作るソフトウェアの環境も飛躍的に進化しており、以前より手軽にマルチメディア対応の電子書籍(雑誌)が制作できるようになりました。
あとは価格ですが、配送コストや廃棄コストを抑えることができる分、雑誌の価格設定は抑えることが可能だと思います。
また、オンラインで自動配信をかける機能を付与することで、定期購読にもつなげることができます。
3.電子出版ならではのコンテンツとは
3つ目が電子出版ならではのコンテンツが生まれて、そのコンテンツに魅力を感じて電子書籍を買い求める様なヒット商品が生まれる必要があると感じました。
何となく技術的にできることは増えてきていますが、その技術をコンテンツとして、どの様に魅力的な付加価値にするかが課題だと思いました。
例えば、私自身が電子書籍で一番魅力を感じるのは、全文検索です。
本の中にあるキーワードを検索で探せる技術は紙の本では考えられない技術です。
その検索の技術を全面に押し出した電子書籍などは面白いと思います。
例えば、検索をしながら読み進める本などがあっても面白いかと思いました。
もっと飛躍して考えてみると、紙に印刷されていない利点を生かして、読むたびに内容が変わる本も面白いと思います。
総合的に考えると電子書籍は、普及へ向かって加速してゆくと思いますが、その為には、コンテンツの流通環境が整うことが一番大切だと思いました。