今日、車中でラジオをつけていたら、
「JBも尊敬していたんですよねー、そうそうラップの基礎を築いたまさにレジェンドですよね。チャックDもツィッターで、すぐにコメントを発表しましたもんね。」

ん?何のことだ?JBも尊敬していた???ってリトル・リチャード?と思っていたら、

「GIL SCOTT HERONが5月26日に亡くなりました」

はあ??マジで??だってこの前新作のアルバム発表したばかりじゃない!!
って思っていたのに、話を聞いていると本当だったみたいです。

情報によると、
5月26日から体調が悪く、病床に伏しそのまま亡くなったということだが、詳しい原因はまだわかっていない。

しかしまだ62歳という若さだったのに驚きと同時に、激動のアメリカの歴史の中を生き抜いてきた人だったんだなと再度実感。

何ゆえ、彼があがめられるのか。ブラックミュージック界においては、JB、MJにも並ぶ神がかったような存在なのはなぜか。。

「黒いボブ・ディラン」、「ラップのゴッドファーザー」

それは、日本人にはなじみがないのかもしれないが、
「ポエトリーリーディング」白人圏文化と「ラップ」という黒人圏文化を融合し、
権力への抵抗、差別・貧困の現状を提唱など公民権運動時に一つの支えを作ったことにあります。

面白いのは、GILの作品は、
スムースな音にのせて詩を朗読するようなスタイル(ミシェルンデゲオチェロ風な)作風

Beginnings (The First Minute of a New Day)


コモンのように思いビートに加えて激しく訴えるようなライムをかます熱いスタイル

The Revolution Will Not Be Televised


FUNKチックに「歌もの」として歌い上げるスタイルなど1つのスタイルでとどまらない魅力があります。


The Bottle


しぶい、、、
悲しいかな、日本語訳のアルバムがないので、自身で訳していくのですが、難しくはないはず、、、

歴史の節目節目に起こる、社会への反発、政治への不満などをGILの低くて渋い「声」がソウル、ファンク、ジャズのサウンドに乗って世界中を駆け巡る。それを聴いて無名ながらも世界を変えていくことを行動に移す人々がいる。それが彼の「言葉」なのだと思う。

やはり代名詞ともいえる 

THE REVOLUTION


「革命はテレビの中で起こっていることじゃないんだ、現実に今起きているんだ。それが革命なのだ!!」

このGILの名曲が音楽の世界を常に見守ってくれているのだと思う。
ひいては、世界もか、、、、

昨年のアルバムからのオフィシャルPV
やせ細ってはいるが、GILは健在。
'I'm New Here'


ますます音楽の世界は腐敗していく。
レジェンドがまた一人消えていく。
ファックな音楽がもてはやされ、
リアルなものは淘汰されていく。

R.I.P 闘う詩人
GIL


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