ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン+1ベスト・オブ・マイケル・ジャクソン+1
(2009/07/29)
マイケル・ジャクソンジャクソン5

商品詳細を見る


Oh,God...ファンの方々の悲痛な叫びは今もなお続いていると思います。僕もその中の一人。
仕事をしている時は大丈夫なのですが、やはりプライベートの時間になると、
虚無の感覚に襲われてしまいます。
さらには、CD、Youtubeなどでマイケルを聴いていると、泣いちゃうんですよ、マジで。
今までの追っかけ歴があるもんですから、それが全て思い出される、、、

と、回顧はこの辺にして、昨日、凄いことに気付きました!!
いつものように通勤中に「I'll Be There」聴いてたんですよ。
「あ~、マイケルの幼い頃の声だ~、ブラザーたちも歌ってるぜー」って思った次の瞬間!!マイケルの可愛い~ってのがなくなって、バラードを歌う「大人」のマイケルの声になってたんです!!
2nd verseの

Let me fill your heart with joy and laughter
Togetherness, well that's all I'm after
Whenever you need me, I'll be there (I'll be there)
I'll be there to protect you (Yeah baby) with an unselfish love that respects you
Just call my name and I'll be there (I'll be there)

このパートからマイケルの声の雰囲気が変わるんですよ。
子供が歌ってる切ない恋の歌声、というのから、
いきなり大人の恋の雰囲気に変わって兄弟達と繋いでいく。
力強く、「きみが僕を必要とするときはいつでも傍にいるから。正直な愛があれば、僕が君を守ためにそばにいるからね」
って歌うところが最高!!

そして泣き所がここ
If you should ever find someone new, I know he'd better be good to you
'Cos if he doesn't, I'll be there ( I'll be there)

「もし君が新しい人を恋人にすることがあれば、僕はその人が君にとって優しくしてくれると思ってるよ。もしそうじゃなかったら、僕がいるからね」

号泣

そして最後にまた子供の声に戻って終わるんです。

まあ、マイケルのファンの方がコレを読んだら何をいまさら言ってるんだ、って思うかもしれないんですが、音量を上げてスッゴイ細かいレベルで聴いて欲しいんですよ。ホントにその感情の違いがクッキリ分かれて聴こえる部分があるから。

この曲は1970年の4月にリリースされました。今から39年前。つまりマイケルが11、12歳の時。
このシングルの前にアップチューンで3曲チャートイン入りを果たしているだけに、
バラードでのリリースは、モータウンにとっても、創始者のベリー・ゴーティーにも慎重になっているときでした。しかし、作詞家で当時のJackson5の世話人とも言えるハル・デーヴィス氏によって、
リリースが決定いたしました。

このリリースは、ハッキリいって素晴らしい決断だったと思いますし、後世に残る名曲であったでしょう。
そして僕はこの歌を聴いて、一つブラック・ミュージックの主流をこのグループは築いた、と確信したのと同時に他のアーティストたちとは少し異なることに気がつきました。

それは、Jackson5は、ブラック・ミュージック・アーティストに多いゴスペル上がりではないということです。
「はぁ??」ってなりますよね、普通。
マイケルの歌唱法って独特のものもあるけども、正統派でもあるんですよ。
つまり、曲の展開を考えるとどうしてもゴスペルライクになっていくんですが、
マイケルって子供の頃からそれが当たり前のように歌えてたんです。
声は細いのに声量がある、抑揚をうまくつけられる、感情を乗せることができる、など、
自分の声のスタイルを把握できてるから、どうやったら「歌」になるか天才的な感性でできたんだと思います。

どこかしらでゴスペルとは繋がりがあるにせよ、ゴスペルの影響はほぼ無い、しかしスタイルは取り込んではいる。歌っているうちにモータウンの方で指導があったにせよ、「幼少期からゴスペルで鍛えた歌声」ではなく、本当の意味で「天性の才能」として様々な歌唱法を歌えていた人なんだと思います。

そう言った点で再びJackson 5、Jacksonsを聴きなおしてるのですが、
意外な発見が多くて楽しいです。

今は、僕らがマイケルに「I'll Be There」を歌わなきゃいけないでしょう。
亡くなった事にたいしては未だに受け入れることができないのですが、踏ん切りがつかない。
どこかでマイケルが生きてた!!なんてニュースも流れてくるんじゃないかって淡い期待を持っておりますが、この歌があるので、本当に、現世にいると思い続けています

R.I.P MJ The King of Music...