ついにi-tuneでリリースされた

「We Are The World 25 For Haiti」



大御所クインシー・ジョーンズとライオネル・リッチーがグラミー賞2010が終わったあとにメンバーを募ってのレコーディングとなった歴史的チャリティーソングの25周年記念であり、こういう機会でないとなかなか集めることのできないメンバーでのハイチへのチャリティー。

メンバーを見てるとすごいですね、やはりクインシー・ジョーンズが動くと言うことは、USショービズ界が動くと言うこと。そして音楽業界でのレジェンドから新進気鋭の若手も一気に終結させることができるのです!!

オフィシャルサイトでも動画が見れるようになったので確認をしましたが、ぱっと見で参加しているのは…
トニー・ベネット
バーブラ・ストライザンド
ナタリー・コール
グラディス・ナイト
ベベ・ワイナンズ
セリーヌ・ディオン
トニー・ブラクストン
ランディ・ジャクソン
カルロス・サンタナ
ジョシュ・グローバン
エンリケ・イグレシアス
メアリー・J・ブライジ
二コール(from Pussy Cat Dolls)
タイリース
ファーギー
オリアンティ
トレイ・ソングス
3T
ロブ・トーマス
ジェイソン・ムラーズ
キッド・カーディ
ロビン・シック
メアリー・メアリー
ケリ・ヒルソン
アンソニー・ハミルトン
マイリー・サイラス

ラップ軍団は・・・
LLクールJ
バスタ・ライムス
スウィズ・ビーツ
リル・ウェイン
カニエ・ウェスト
ウィル・アイアム
スヌープ・ドッグ
ビジー・ボーン
ノック・タール
IYAZ
ワイクリフ・ジーン
といったところでしょうか。参加アーティストのリストを見たらもっといるのは間違いないですがパッと見で。

それにしてもクインシーとライオネルも誰にどのソロパートを歌わせるか悩んだんじゃないでしょうか。

クインシーのにくい演出を感じたのが、後半のマイケル→アッシャー→セリーヌ・ディオン→オリアンティ→ファーギーというマイケルフォロワーの流れ。それとマイケルとジャネットの擬似共演。

ジェイミーフォックスは泣かせるかな、自身が主演しアカデミー賞も受賞した「RAY」で演じた故レイ・チャールズの真似も入れて、一瞬マイケル同様当時の音源を入れたのかなと思ってしまったほど…

しかし、ジェニファー・ハドゾンの存在感はすごいです
ちょっと前に「ドリームガールズ」でビヨンセ助演って感じだったのに、その時に圧倒的な存在感を出した歌声で、
まさにシンデレラストーリーをゲット!!ゴスペル上がりの歌唱力に加えて、
「We Are The World」のように歌い上げて最後は合唱という展開ではまさに一人舞台!!
今後ジェニファーが引っ張りだこになるのかなと思いますが、彼女のチャリティー精神は見習うべきでしょう。

ラップパートには賛否両論がありますが、私個人としてはなかなか良いと思っております。
と言うのは、25年前のオリジナル盤が出たときは、HIP-HOPはまだ生まれたばかりの文化であり、
まだまだマイノリティーかつどちらかというと暴力的なイメージが強かったため市民権がなかった。
しかし、25年たった今、HIP-HOPカルチャーは世界に台頭し、黒人の大統領が生まれ、新しい時代を築くものにまで発展しました。そのようなものだからこそ世界を変えられるきっかけをこの曲から得られると思ったからです。
歌詞も全部は聞き取ってはいませんが
、「言葉の力」特にラップの持つ影響力は、すんなりと受け入れやすく、
ギャングやスラムで育った人間が率直に訴えるのでわかりやすく勇気をもらえるものが多いです。
「We need Somebody~」で始まるLLの言葉がまさにこのチャリティーの意義!!
決して一人では生きていけないし、助け合う心を持つ重要性、博愛の精神が世界を変えるのです。
あと、メンバーを見て、US HIP-HOP事情をわかる方ならある程度うなずけると思うのですが、
ウェストコースト、イーストコーストの重鎮が一緒に歌っていると言うことで、一緒に手を取り合って平和を築かなくてはならない時代に入ったという意味も感じました。

ラップが加わったことで、より一層25年前に誕生した
普遍的なメッセージが世界の人々の心に響いているのだなと実感します。

政治よりも文化が世界を変えることができる、まさに象徴的なものです。
政治はどうしても時間がかかるのですが、文化はまさにボーダレスでありワールドワイドなものです。
当時は、チャリティーと言う名目で裏ではアメリカ文化を押し付けるものだ、と批判する人々もいましたが、
そう言った悲しい発言をするよりも何か自分でできることから始めるきっかけになればと思います。
助けを求めてる人がごまんといるのに、批評家たちの意味のない議論は誰も助けられません。

難民から成功したワイクリフの痛切な歌い上げる姿が印象的です。
ハイチの人々に救いの手を差し伸べることを心から願います。
今、自分ができることから何かを始めましょう。