ストロベリーしゃちょ | 音楽しゃちょ『 K 』のブログ

ストロベリーしゃちょ

ある日。

「私はイチゴになろう」

閃いた。

しゃちょ、イチゴになる。

どうやって?

ワカンネーヨ。

どんな有機栽培だ。

思いついたのは、『イチゴの香水を身にまとう』だった。

さっそくネットで調べてみるも。

イチゴの香水というモノはほぼない。

ビクーリするくらいない。

少しあっても、イチゴ風味らしく、使用者のレビューなどを見ても、なんか違うようなのだ。

ふーん。

そーゆーモノなのか。

そういえばさ。

私、嗅覚に敏感なので、香水とか苦手だった。

デパートの化粧品売り場とか、空港のデューティーフリーとか、気持ち悪くて歩けないのだった。

たまに好みの香りはあるが、その範囲は狭く、滅多に出逢わない。

そんなんで、香水の知識などほぼない。

若い頃にちょと勉強したくらいだ。

うん。

ダメだこりゃ。



数か月後。

イチゴになる事はすっかり忘れていたのだが。

その道のプロと話す機会があり、聞いてみた。

「そういえば、私、イチゴになりたいのだが」

すると。

「イチゴの香水というモノはないのですよ」

あ、ヤパーリ?

「柑橘系の他の果物はあるのですが、イチゴはエキスの抽出が難しいのだと思います」

なるほど、そーゆーモノなのか。

「でも、何かあるかもしれないので、探してみますね」

うむ。

暇で暇でどーしょーもない時でいーよ。

わざわざ、ありがとう。

後日。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

「コレでイチゴの香りになると思います♪」

私のために探し当て、プレゼントしてくれた。

マジか。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

ジョー・マローン?

栗?

この業界に浅はかな知識しかない私だが。

なんだかすんげーちゃんとしている事は分かる。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

「やっぱりイチゴの香水というモノはないんです」

プロの世界でないのだったら、そーなのだろうね。

「香りは色々と調合して出来上がるんです、多くの元となる香りを合わせていって好みの香りを作っていくんです、ココの表にあるようなのは一例で、他にも様々にあるのですが、ベースを決めて上乗せする香りを選び・・・(略)」

うむ。

なるほど。

あのさ。

私、素人なのだが。

調合とか無理なのだが。

簡易的なスプレーでシュッシュッと出来れば良いくらいに考えていたのだが。

なんかさ。

すまんね。

プロの手まで煩わせてしまって。

めんどーなイチゴなどを選択してしまって。

もふう。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

「コレでイチゴになると思います♪」

中には2本の香水が入っている。

うおっ。

敷居が高そうな感じだ。

まずは真剣に話を聞かないとワカラナイ。

私は説明に耳を傾けた。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

「こっちをベースとして肌のせます、分量はまずはワンプッシュで乗せてみます」

ベース?

分量?


音楽しゃちょ『 K 』のブログ

「その後に、こちらを上乗せして混ぜわせます、お好みに分量で香りが近づくように」

上乗せ?

お好み?


この2つの香水にはイチゴの成分は入っていない。

マタークイチゴの成分が入っていない2つのモノを兼ね合わせるとイチゴになるのか。

パフューマーの世界。

すげーな。

いや、てーゆか。

素人の私にいきなりハードルが富士より高い。

なんかすまんね。

こんなにオオゴトになってしまーて。

「しゃちょ、イチゴになる」とか言い出しちゃて。

すまんね。

はうあ。



音楽しゃちょ『 K 』のブログ

腕で試してみた。

ほう。

なるほどそれらしい香りになる。

さすがプロだ。

へえ。

感心。

この香りは私は苦手な分類ではなさそうだ。

身にまとえる。

せっかく手間をとらせ、プレゼントまでしてくれたのだ。

私も勉強しよう。

この頂いた香水がなくなるまでまとい続けよう。

ちゃんと使い続けよう。

ありがとう。

君の親切心に感謝だ。



とゆー事で。

しゃちょ。

今日からイチゴになります。

わっふーい。