「いつものポテトチップスの棚が、なんだか寂しいことになっている……」
5月下旬以降、お店でそんな「不思議な違和感」
を覚える人が増えるかもしれません 。
なんと、あのカルビーが「ポテトチップス」のパッケージを、白と黒の2色だけに変更するという驚きのニュースが入ってきました。
ナフサの高騰により、印刷インクの調達が不安定になっていることが原因です。
この記事では、なぜお菓子から色が消えるのかという「不都合な真実」を整理し、私たちの生活に忍び寄るインフレの影について解説します 。
これを読めば、遠い世界の原料高騰が、なぜ明日のおやつにまで影響しているのか、その本質的な理由がわかりますよ!
ポテトチップスから色が消える? カルビーが下した苦渋の決断
まずは、今回起きている異例の事態をサクッと整理しましょう。
関係者によると、カルビーは「うすしお味」や「コンソメパンチ」などの主力商品において、パッケージの色を白と黒のモノトーンに変更することを小売店へ伝えています。
変更は5月25日の出荷分から順次行われる予定です。さらに、7月に発売されるはずだった「サワークリーム風味」の新商品は、発売自体が中止されることも決まりました。
カラフルなパッケージは、お菓子を選ぶときのワクワク感を作ってくれる大事な要素ですが、背に腹は変えられない「現場の切実な事情」が透けて見えます。
インクが届かない! ナフサ高騰が招くサプライチェーンの目詰まり
なぜ、大手企業であるカルビーがパッケージの色を捨てなければならないのでしょうか。
その最大の理由は、原料である「ナフサ」の高騰にあります。
ナフサはプラスチックの原料になるだけでなく、印刷インクなどの化学製品の製造にも欠かせないものです 。
現在、このナフサの価格が跳ね上がっており、さらに世界的な情勢不安から「インクなどの材料を安定して調達すること」自体が極めて困難になっています。
「インクが足りないなら、色を減らしてでも商品を届け続ける」
この決断は、まさにサプライチェーン(供給網)が限界を迎えていることを示す事態といえるでしょう 。
「当たり前」が崩れる時代。
私たちが知っておくべき自衛の視点 今回のニュースは、単なるパッケージデザインの変更ではありません。
これまで私たちが「当たり前」だと思っていた、安くてカラフルで、いつでも新商品が届くという日常が、非常に脆(もろ)い土台の上に成り立っていることを教えてくれています。
ビジネスの視点で見れば、これはPMM(プロダクト・マーケット・マッチング)の激しい再調整です 。
コストが上がり、材料が手に入らないなかで、企業は「商品の本質(中身の味)」を守るために、それ以外の部分を削ぎ落とす必要に迫られています。
これからは「便利で豊か」なサービスが、形を変えていく時代になる。
