皆さん、こんにちは。
海事代理士試験研究センター 試験対策課です。
まずは口述試験お疲れ様でした。
特に遠方から東京(霞ヶ関)までお越しになった方は、本当にお疲れ様でした。
私どもに、受講生の方々から寄せられた内容を中心に
今回の口述試験について振り返ってみたいと思います。
まず、今回の口述試験において、もっとも難易度が高い科目は
「船舶安全法」ではなかったでしょうか。
他の3科目に比べて条文数が少なく、出題範囲も限られており
これまでは比較的取り組みやすい科目でしたが、今回については
過去の出題傾向と大きく異なる問題が多かったようです。
このため、船舶安全法からスタートした受験生ほど動揺が大きく
その他の科目にまで影響が出てしまったという声も聞かれます。
船員法、船舶法については、例年と同様の問題が多く出題されており
これらについては、過去問をしっかりと繰り返し対策した方は
実力を発揮できたのではないかと思います。
船舶職員及び小型船舶操縦者法については、一部の問題に
細かな知識を問う内容があったようですが、大半は過去問を中心とした
内容であり、ここでも過去問の大切さが感じられたかと思います。
最終的な合格率については、今のところ前年度と大きく変わらないと予想しています。
これは、口述試験の合格基準が総得点(4科目合計)の60%以上の
得点を挙げた者であることから、船舶安全法で失点したとしても、
他の3科目で十分取り返せるものと思われます。
いずれにせよ、海事代理士試験の過去問を重視して学習するスタイルが
大きく変化することは考えられません。
来年は筆記試験に新たな科目の追加が予定されており、学習すべき範囲は
一段と拡がります。当センターとしても、短期間で効率よく学習できるような
受験生の皆様にとって使いやすい教材の開発や講座の運営に努めて参ります。