夜空を灯す星の瞬きが
一瞬にして爆ぜる

その刹那
七色の欠片たちが

流星群となり星の欠片を降らす
色とりどりの未来を描きながら

それはまるで
幼き日に噛み砕いた

金平糖が
こころを彩り弾ませた
あの日の記憶


思い出したのは
ラジオのパーソナリティが
わんぱくに語る
大好きだった

その語りに
こころを傾け
一心に受け止める

まるで知らない世界
それでもこころが奪われるのは
そのひとが語る
大好きに眩い光が灯っていたから

瞬きをするたびに
きらりきらりとこころが爆ぜて
七色の星が流れた

一抹の淡い光にもなれず
ただただ憧れた


まるで知らない世界の住人にはなれず
途方に暮れることもあった

時折
この社会について
そのひとが
熱く語る夜があって

光が灯らない
自分でも追いつけるんじゃないかと

烏滸がましく願ったりした
思春期の自分を思い出した


あの日の絶望感は
今でもあるような気がする

それでも
本当の意味で心が曇らないのは

きちんとではないけれど
自分の限界を越えて
会いに行くという
アクションをした

その日の自分が在ったから
そう思う


純粋無垢に
形態の変わったラジオに
こころを傾ける

あの日と同じ
大好きを語る
そのひとが在り
僕は想う


あの日のまま
僕は僕として
生きていいんだ


ありがとう。

こころのままに
感謝をあなたへ