夜空を灯す星の瞬きが
一瞬にして爆ぜる
その刹那
七色の欠片たちが
流星群となり星の欠片を降らす
色とりどりの未来を描きながら
それはまるで
幼き日に噛み砕いた
金平糖が
こころを彩り弾ませた
あの日の記憶
…
思い出したのは
ラジオのパーソナリティが
わんぱくに語る
大好きだった
その語りに
こころを傾け
一心に受け止める
まるで知らない世界
それでもこころが奪われるのは
そのひとが語る
大好きに眩い光が灯っていたから
瞬きをするたびに
きらりきらりとこころが爆ぜて
七色の星が流れた
一抹の淡い光にもなれず
ただただ憧れた
…
まるで知らない世界の住人にはなれず
途方に暮れることもあった
時折
この社会について
そのひとが
熱く語る夜があって
光が灯らない
自分でも追いつけるんじゃないかと
烏滸がましく願ったりした
思春期の自分を思い出した
…
あの日の絶望感は
今でもあるような気がする
それでも
本当の意味で心が曇らないのは
きちんとではないけれど
自分の限界を越えて
会いに行くという
アクションをした
その日の自分が在ったから
そう思う
…
純粋無垢に
形態の変わったラジオに
こころを傾ける
あの日と同じ
大好きを語る
そのひとが在り
僕は想う
…
あの日のまま
僕は僕として
生きていいんだ
…
ありがとう。
こころのままに
感謝をあなたへ