長いまつ毛に、
細身で茶髪、
ハリのある元気な高い声。
彼女に出逢った日のことは、まるで昨日のことのように鮮明に憶えている。
名刺など渡されなくても、一度会っただけで誰の名前でも覚えてしまう賢い彼女は、
どんなときでも口角をあげた話し方で、
返事はわりとあっさりしていて、
歳のわりに大人びて見えたものだ。
14年という年月は、
人を変える力がある。
変わったのは彼女か、それとも、自分か。
過ぎてみれば、奇跡の連続だったことに気づく。
実のところ彼女は、完璧主義で人前に出る時は支度に時間がかかる。
そんな可愛いオンナだった・・・