夫の策略 その13 | ニュージーランドから人も動物も元気にしたい♡

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ニュージーランドから愛をこめて!-窓辺から


この記事は3・11から私達家族が日本を脱出して
ニュージーランドに>引っ越すことになった顛末を
書き綴っています。
放射能から少しでも安全な地域に引越したいと思っているのに、
まだ、実現できていない子供を持つママ達の
“きっかけ”になることを祈っています。




息子の夏休みが迫っている。
ひとまずKLへ行こう

そして、今後のことを夫としっかりと計画しなければ。
そのためにも夫の赴任先のマレーシアにすぐに行くことにした。

夫がステイするサービスアパートメント
(キッチン付きのホテルです)
では、これまでも私と小学生の息子は、“暇人”として
有名になっていた。ブランチをしに上階のラウンジに行くと
必ずホテルのスタッフにふざけてこう質問される。

「××(息子の名前)!学校はどうしたんだ?お休みか?」

私は苦笑いしながら冗談を言って流す。
暇なバカ親と息子と言った印象だろうか。
でも、勘のいいスタッフも時折存在する。

「日本の津波はどうなっている?」
「津波ではなくて、今は放射能が問題なの
「どういう状況なんだ?」
「食品が危ない。私達はすごく選んで食事を作らなければ
ならない。だからすごくストレスがたまるの」
「そうか」
「私達は実は遊びに来ているのではなくて日本から避難
しているの。」
「それは大変だ」
「まあね。日本から輸入された食品はあえて食べないでね。」
「そうか」

このホテルのスタッフはみな前世でのご縁が深い。
だから、滞在していてもとても刺激的だ


夜になって夫が帰宅し、食事が終わると避難についての話し
をする。

私はしっかりとニュージーランドへの脱出の決心はしたが、
夫と別々の生活になるのはいやだ。
なぜなら夫は、ここマレーシアでのプロジェクトが終われば
しばらく東京に滞在することになる。
夫をひとり東京に残せば、私は夫の食事の安全を管理でき
なくなる。そうなったら私は自分だけ心安らかにいられる
はずがない。今よりもっと気をもむことになるだろう。


「一番いい方法って何かしら?」
「やっぱり、会社にシンガポールへの移籍を頼んでみよう
かな。」
「そんなことできるの?」
「可能性はよく分からないけれど、そんな手段もある。
でも、それにしても9月になってこのプロジェクトが
終わらないと何とも言えないけど。上司に相談してみるよ。」
「9月かあ…。うん、でも、9月なら夏休みが終わって帰国
してすぐってことだよね。その方向で行く?」


随分後になって夫が情報を追加。
9月と言っても9月末のこと。状況はどんどん先送りに
なっていた。


結局、少ない可能性を信じ、9月初めまでなんの行動も
取らずに過ごすことになるとは。
夫は結局のところ、私の情報と押しの強さに動いている
フリを仕方なくしているだけで、本心では現状維持なのだ。
やはり男は仕事が中心。まず、仕事、それから何をする?
という考え方をするということだ。

「分かっていたのに…! 私はバカだった」
これまで殆どなかった白髪が増えてしまうほど
放射能では気をもんできた。
夫との温度差が解消できず、半年もジレンマを感じっぱなしだ。

でも、ここまで来てしまったからには、夫も連れていく!
絶対に親子3人で移住してやる
この時から、逆に親子3人でという決心が強くなった。
これもお陰様ということか。

決心を新たに固めて、8月末、ひとまず帰国。