みなさんはAACというものをご存知でしょうか?

 

私の息子Lは、コミュニケーションの手段の一つとして、AACを使用しています。

Lはこの前5歳になったばかりです。

 

コミュニケーションの手段、というと彼が伝えたい事を周りの人に伝える、というふうに解釈される方が多いと思いますが、実はそれ以外にも、というかLがこのAACを使っているには他のメリットの方が大きいと私は感じています。

もちろんL自身がそれを使って自分の伝えたい事を示す事はあります。

でもそれ以外に、それを私達が使うことによって私達が彼に伝えたい事を彼がより良く理解する事が出来たり、次同じ様な場面や状況になった時にどういうふうに言うか話し言葉で言われるより効率的に脳にインプットされて自分からの発話に繋げる事が出来る、といった彼のコミュニケーションの発達を促す大きな手助けをする道具の一つとして使用している、と説明した方がしっくりくる感じです。

 

私が独自で調べた限りでは、AACは日本ではあまり普及していない、というかそういうものがある、という事すらあまり認識されていないのかな、という印象を受けたので、今回私のブログで取り上げてみたいと思いました。

 

一つの記事に出来るほど単純なものではないので、何回かに分けて紹介していきたいと思います。

 

そして、これから書くAACについての情報は、私の実体験と自己学習を基に書いていきますので、何か間違っているかもしれませんし、書く情報の全てが正しくて誰にでも当てはまる、という事は決してない、という事を前提に読んでいただきたいと思います。

そして、私もまだまだAACについては学習中ですので、それをご承知していただいた上で、この記事が読んだ方の何かしらの役に立つ事があれば幸いです。

 

取り敢えず今日は、AACって何???という事から話していきたいと思います。

 

AACはAugmentative and Alternative Communicationの略で、日本語訳は正式には何なのか分かりませんが私的には代替コミュニケーションと訳せばいいのかな、と思います。

要するに、自分が何を思って考えているか、何が必要か、何が欲しいか、という事を他者に伝える為の、話し言葉以外の全てのコミョン方法、の事を言います。

それには、身振り手振り、携帯やパソコンでのメール、キーボードやタブレットでのタイピング、紙に文字や文章を書く、顔の喜怒哀楽として現れる表情、なども含まれます。

 

そう!AACはみんな日常生活で使っているんです!

 

ただ、AACを話し言葉以外で主なコミュニケーション方法として使っている人たちとなると、

 

・ほとんど発話がない。

・話し言葉で意思疎通するのがその人の体調や日によっては難しい。

・大体のニーズは話し言葉でいいんだけれどもそれ以上になるとコミュニケーションが難しい。(話し言葉に限界がある)

・発話はあるのだけれど周りの人達が理解できる様に伝える事が難しい。

・聴覚に障害があったり、何らかの理由で話し言葉が上手く理解出来ない。

・視覚を使う書き文字や絵による効果が、言語発達を促す大きな手助けになる。

 

という人たちになるかと思います。

 

ちなみに私の息子Lは上記のうち最後の2つの理由が主にAACを使っている利点かなと思います。

年齢が上がれば、上記の3つ目や4つ目の様な、自分から周りの人へもっと複雑なコミュニケーションを取る、という理由で使う利点も出てくるのかなとは思っています。

 

次に、AACはその種類によって、大きく2つのカテゴリーに分かれます。

そのカテゴリーというのは、Unaided(補助なし) と Aided(補助あり)というものになるのですが、これについてはまた次の記事で書いていきたいと思います。