『母親』

ハンス・クリスチャン・アンデルセン[作]

長島要一[訳]/ジョン・シェリー[画]

(2005.03.15/評論社)


『母親』


「罪のない子を救ってあげて!

惨めさからあの子を救って!

・・・・・・あたしの涙のことなんか忘れてください」


━─━─愛する者を失う悲痛さを、

母親の姿に凝縮させた表題作ほか、

木の一生に託して人生への絶望を語る「モミの木」を収録。


”童話の王さま”ともてはやされながら、愛すること、

失うことのつらさを知りつくしていたアンデルセンの一面を、

見事に抉り出す傑作二編。


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