『姉飼』

遠藤徹

(2003./角川書店)




さぞ、いい声で鳴くんだろうねぇ、君の姉は――。


蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。


小学生の僕は縁日で、からだを串刺しにされ、

伸び放題の髪と爪を振り回しながら凶暴にうめき叫ぶ「姉」を見る。


どうにかして、「姉」を手に入れたい……。


僕は烈しい執着にとりつかれてゆく。


「選考委員への挑戦か!?」と、選考会で物議を醸した

日本ホラー小説大賞受賞作「姉飼」はじめ4篇を収録した、

カルトホラーの怪作短篇集!


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(10/16~19)