『金魚生活』

楊 逸 (ヤン・イー)

(2009.01.10/文藝春秋)


Clover-楊 逸 「金魚生活」



日本と中国、

異なる文化の狭間で、

玉玲の心は

言葉を超える


中国の東北部、

とあるレストランに勤める林玉玲(リン・ユイリン)は、

店長から金魚の世話を頼まれる。

あるとき、日本に嫁いだ娘の出産のため

来日した玉玲は、日本人との再婚を勧められて・・・・・・。


衝撃の芥川賞受賞から半年、

日本と中国をめぐる新たなる感動の恋愛ストーリー


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

(11月22日)


今日は、いい夫婦の日です笑


ずっと気になってたんですよ。

気になってて、

でも、読めなかったら、どうしよう・・・と思ってて。


主人公が中国名なので

いちいち読み仮名がふってあるわけじゃないし

分からなくなって読み返すのもなんか嫌で・・・・・・。

って、ただのワガママですね。。。


中国では、金魚は金余といって

大変、縁起のよいものらしいです。


主人公・玉玲が

水槽の中の金魚に自分の人生を重ね合わせて

過ごしていた日々が一番印象的でしたううっ...


夫を事故で失い、娘は日本へ留学している間

金魚との二人だけの生活には侘しさを感じました。


夫の友人・周彬(ジョウピン)と一緒に同棲するようになってからも

どこか心だけは止まったままで。


娘の出産をきっかけに日本に来日した

玉玲が一番困ったのは、言葉の壁よりも文化の違いに

驚いたことだったと思います。


日本語がまったく話せない玉玲が一生懸命に

話す日本語がもう可愛くて可愛くてはーと

ペットショップのオジサンとの会話に和みました萌え


未亡人の母を心配してか娘が勧める再婚話に

最初は気乗りしなかった玉玲も、

娘夫婦のために日本で再婚し暮らすことを決め

お見合いをするんだけど、馬鹿な男たちばかりで、ウンザリ。。。・・・。


なかには、月3万で寝たきりの父親の介護を申し出てきたものもあり

「ニーハオだもんな。」が口癖の男とか。


最後は玉玲の情の深さというか

金魚で終わる部分に強い意志のようなものを感じました。


金魚の鮮やかさとあいまって

すっきりとした美しい作品だと思いましたキラキラ


途中でホンジャマカの石塚さん出てきたし

面白かった笑