『Promise -二人のキミ- 』

吉永圭吾

(2005.09.15/文芸社)


CLOVER


恋した人は、

ひとつの体に二つの人格を宿していた。


「・・・・・・同じ髪、同じ瞳、同じ顔、同じ声でも、

わたしがわたしであることを、あなたが教えてくれたんだよ。」


主人公・甲斐はある時、

自分の音楽を認めてくれる少女に出会う。

ところが少女はDID(解離性同一性障害)を発症しており、

彼女の体には如月恵理/あかねという

二つの人格が存在していた。

そして交替で休みなく活動し続ける二人の体に、

肉体的な限界が・・・・・・。


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(04/14~18)


物語の展開が突飛で早すぎる。

時間の経過がよく分からない。


DIDというキーワードを出すならもっと詳しく的確に、

事件に巻き込まれるくだりや彼女が吐血して

病院に運ばれるくだり、他の登場人物含め

もっと事の重大さを浸透させるべき。

なぜ彼女がDIDになったのかとか、

肉体的な限界が・・・・・・とか

書くならちゃんと描写説明してほしい。


それに変に周りの人が協力的すぎておかしい。

あかねが消えてなくなってしまうまでは、なんとな~く

飲み込めるのだけど、その後の如月恵理として

生活し始めた彼女と結婚し、

その子供の名前が輝音<あかね>とか・・・。


あかねの人格が子供に移ったとかならまだ面白いのだけど

う~ん・・・。なんか短絡的に感じるのだけど・・・。

私に読解力がないだけかもしんない。