『本当は恐ろしいグリム童話』 Ⅱ

桐生 操

(1999.03.16/KKベストセラーズ)


CLOVER


復讐の道具として育てられたラプンツェル、

人殺し領主の罠にかかった

ヘンゼルとゲレーテル・・・。


[グリム、アンデルセンなどの童話集から7編を収録]


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(03/23~29)


「ヘンゼルとグレーテル」の話は、すごかった。

だって、黒幕にドラキュラ伯爵のモデルにもなった

ジル・ド・レ男爵が出てくるんだもん。

すごい設定だよ(笑)脚色もすごい。

子供たちを太らせるためとはいえ、

料理の研究までするなんて、すごい勉強熱心な魔女・・・(笑)


ただ一つ残念だったのは「ブレーメンの音楽隊」。

失業者の設定とか、なんか読んでて嫌だったなぁ。

可愛い動物たちのイメージが・・・。


それに、「人魚姫」は、本当に残酷な話だった。

足の痛みと引き換えに人間になったのに売春婦と蔑まされ、

王子様には捨てられて最後は火あぶりの刑に処せられるんだもん。