『愛の島』
望月あんね
(2006.04.20/講談社)
誰でもが
夢見る島がある。
その島は優しくて
幸せに満ちている。
孤児院で育った三人。
恋とお金とユートピアの物語。
本当に愛することを実行する主人公の女の子の気持ちと
言葉が読むものに未体験の感動を与える傑作小説。
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≪あらすじ≫
主人公・結衣と千夏とカッチの三人が
自由を求めて『カメレオン島』への移住を目指し奮闘する。
その島の価格は、8500万円。
千夏は、風俗で働き、結衣はスーパーのレジ、
カッチは書店の在庫整理のバイト。
多くの職種を渡り歩き、犯罪まがいのことや男に貢がせたり、
お金を借りさせ1億円を稼ぐ。
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(03/15~17)
カッチは過去に殺人を犯していて、
大人になってもトラウマを抱えて生きている。
結衣は、職場で出会った男と第二の人生を歩もうと
自分の幸せを掴もうとするが、それに腹を立てた千夏が
結衣の彼氏に毒を盛って殺そうと殺人未遂を起こす。
そして、せっかく集めた1億円もカッチが
持ち逃げして全て燃やしてしまう。
怒りを通り越して悲しみにくれる2人。
最後には3人とも毒を飲んで死んでしまう・・・。
女同士のドロドロとした感情に加え、
幸せを掴もうとする執念がすごい。