『建てて、いい?』
中島たい子
(2007.04.09/講談社)
独身女、家を建てる。
30代半ばの独身女性はある日、
重大な決意をする。
それは、家を建てること-。
仕事よりも、恋よりも、
結婚よりも、家・・・・・・それは
正しい女の生き方ですか?
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≪あらすじ≫
友紀子は40歳までには、結婚しようと意気込み、
合コンを重ねるがうまくいかず・・・。
ある日、叔母からの紹介で、ある一人の
建築家・福島と知り合う。
福島との話のなかで自分は居場所が
欲しいのだと気づく。
「家が、欲しい。」
両親が所有していた土地をもらい、
福島と相談を重ねながら自分の理想とする家を設計する。
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(03/11~13)
女性一人で住むのは、
そんなに珍しいことなのかな?
マンションでも独り暮らしで借りたりする人もいるし、
近所にも一軒家で女性が一人で暮らしてる家がある。
私も自分だけの家っていうものに憧れがあるから、
家建てたいなぁって思ったりするしね。
この建築家・福島さんは、
とても独特の感性を持ってる人だと思う。
その人に合った家づくりをしようとするから
相談者さんが日ごろ、どんなことを思ってて、
どんなことに興味があるのかとか、
日常的な会話からその人自身を知ることから始まる。
常識的な建築物じゃつまらない、
アイデアは豊富にあって空間さえも飛び越える。
読み進めるうちに楽しくなってくる。
友紀子が福島さんと土地を見に待ち合わせをしていたら、
家族全員来ちゃったときの台詞が面白かった。
「人柱のみなさんです。
地盤が悪かったら、基礎の下に全員埋めて下さい。」って。
もう爆笑!!