『アリス』

中井拓志

(2003.03/角川書店)



G線上のアリア



その少女の名はアリス。

持つべきではない力を持たされてしまった運命の少女。


九五年八月、東晃大学医学部の研究棟、

通称「瞭命館」で六〇名を超す人間が同時に

意識障害を起こす惨事が起こった。


しかし、懸命の調査にもかかわらず、事故原因は掴めないままとなった。

それから七年―。

国立脳科学研究センターに核シェルター級の

厳重警戒施設が建造されていた。

そこは比室アリスという少女を監視・隔離するためのものだった。


世界を簡単に崩壊させる彼女のサヴァン能力とは一体!?


前人未到のスケールで、

最先端の脳科学の未来を紐解いた傑作長編。


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