『ロビンソンくるぞ』

中村葉子

(2006年/ポプラ社)



そろそろ最後の恋がしたい



 ねぇ、

僕のこと想像してみて。


 僕たちはしゃべりつづける。

そして好きなだけ眠りつづける-


   僕のあだ名はロビンソン。

ホテルみたいな巨大な家に家庭教師と二人だけで住んでいる。

   そこに家出少年や少女、

失業中の大人が転がり込み奇妙な共同生活が始まった-。



悩みの92%は<面倒臭い>が原因だって。

面倒臭いが原因なのにそれでも人は悩んだり、

悩みを他人に相談したりするんだ。

(本文より)