『沈黙博物館』

小川洋子

(2000.09/筑摩書房)


ハルカカナタ


死者が遺した断片を求めて


めぐる季節とともに深まる謎・・・・・・。

形見たちが語る物語とは?

頻発する殺人事件の犯人は?


死の完結を永遠に阻止するために。


耳縮小用メス・・・シロイワバイソンの毛皮・・・

年増の娼婦の避妊リング・・・切り取られた乳首・・・


「形見じゃ」老婆は言った。


「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておった

という証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ。

これを展示、保存する博物館を作ってもらいたい」


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(01/29~31)