ダイナマイト | エアラインパイロットへの道 in Canada

エアラインパイロットへの道 in Canada

幼い頃から夢であったパイロットになる為、カナダに渡り挑戦する事を決意しました。
日々の出来事、訓練の事、その他色々と書いていこうと思います。

昨日会社からSt Andrew 空港に行ってダイナマイトをピックアップして運んで来てーと連絡がありました。

St Andrew空港は双発、計器飛行訓練で飛んでいた空港です。 訓練以来でかなり久しぶりです。


キングエアーでいくのは初めてでウィニペグ空港を離陸して2分で着きました笑(車だと30分くらいかかりますが…)ウィニペグを離陸すると直ぐにSt Andrew タワーに切り替わり着陸許可をくれました。

忙しくて、街の上を低空飛行するのでエキサイティングな飛行でした


着陸してタキシングしてみると誘導路がかなり狭く感じました。訓練機のセミノールの時は何も感じなかったのですが、キングエアーの大きさを感じとれました。


どのくらいのダイナマイトを積むのかは聞かされてなく、着いてみると1トンのダイナマイト!

(雷管は一緒に積めないので弾薬粉だけでしたが)

燃料をウィニペグから満タンに積んできていて、消費した分を差し引いて最大離陸重量を計算すると許容範囲内。

これはクリアー。


次の問題は滑走路の長さ。

St Andrew空港は3000ft(約915m) の舗装滑走路が3本のみです。

チャートを使って離陸距離を計算してみるとギリギリですが50ftの障害物もクリアできる長さでした。

ただチャート上の計算なのでエンジンパフォーマンスなどもパーフェクトではないので、全てを積んでいくのはあまりにもリスキーです。

一か八かで万が一クラッシュさせてしまうと迷惑がかかるのでこれだけは絶対に譲れません。死にたくもありません。

荷主には悪いですが750kgだけ積んでいく事を伝えました。


空港のセキュリティの人とダイナマイト監視役の人に見守られながら、副操縦士、トラックドライバー、僕と3人で機内に積んで行きます。

この箱がなかなか重たい。1個21kgあります笑 

機内は中腰にならないといけないのと、狭いので身動きが取りづらい。何度も中腰で往復すると腰にきます笑

20分程で積み終えて、危険物の書類や許可証をもらって出発です。


機体も無事に浮いてくれて、片道1時間45分の飛行時間でした。ダイナマイトも無事に目的地に届ける事ができました。

降ろすのもなかなか大変でした笑

帰りはお客さんを9人乗せて帰ってきました。

残りの分ももしかするとまた運ぶかもしれないですが、なかなか珍しいフライトでした。