凡骨タウン/モダンスイマーズ | Read or Dead

凡骨タウン/モダンスイマーズ

$Read or Dead-モダンスイマーズ

↑堂々と著作権法違反してますが・・


おもしろかった
知人から、蓬莱の本は日本語はイイけどシュールだよーと聞いていたので、覚悟して臨んだが、とても好きな種類だった

さすが、岸田戯曲賞受賞者
骨組みがしっかりしてて、筋や人々の感情を見失うことがない
張られた伏線はしっかり回収するし、登場人物一人ひとりの感情の流れにも矛盾がない
イヤミじゃない程度の文学的なセリフも、いい


「夜行ホテル」っていうのの続編というか姉妹編というか、そういう位置づけらしい
わたしは初モダンスイマーズだったので、当然知らないが、ぜひそっちも観てみたくなった


超えらそうな私見だけど、萩原聖人さんが前にみたときよりぜんぜんうまくなっててびっくりした
「夜叉ケ池」で観たときは(DVDだけど)、ギャンギャン言っててうるさいだけだったのに
そして出ずっぱり


あと、わたし、舞台で雨降らせるの初めて観た
雨っていうか、霧
下手の岩みたいのにけっこう長い時間降り続いてて、みとれてしまった
滑ったりしないんだろうか・・と思ったら、霧なのですぐ乾いてたっぽかった
かっこいいなー生雨


そして!
なんだろうこの音、この機械音・・と思ってた音が、アレの音で、それを「生活の音」と表現してて、
そのネタばれが最後の最後で、へええええええと思った
そして、泣けた

いい演出だった
蓬莱竜太さんの、他のやつも観に行こうと心に決めた


3列目ぐらいで、役者さんに近かったのだけど、やはりテレビや映画と舞台が決定的に違うのは、これだと思った
もし私がふざけて、いきなり舞台に上がっておかしなことし出したら、当然舞台はおかしくなる
もちろんshow must go onだろうが、それでもぜったいおかしくなる

でもテレビや映画は違う
茶の間で殺人事件が起こっても、テレビはそのまま続く


この、ライブ感
作る側と観る側の、信頼関係
昨日はイマイチだったけど、今日はイイっていうのがありえる世界