【名曲リレー1686】world#2

■Woman Of The World / Aerosmith(’74)

日本デビューとなったセカンド「Get Your Wings」は「飛べ!エアロスミス」という邦題で74年にリリースされています。ジャック・ダグラスがprodし、新世代の米ハードとして注目の1枚でした。ベースとなっているのはストーンズとヤードバーズで、タイトな演奏が素晴らしい。”Woman Of The World”は有名曲ではないですが、この時期のエアロらしい捨てがたい魅力があります。

 

 

【名曲リレー1687】world#3

■Post World War Two Blues / Al Stewart('73)

アル・スチュワートのアメリカデビューとなった「Past Present & Future」に入ったフォークロック風のものでディランの"Talkin'World War III Blues"のパロディではありますが、時代に即した歌詞がおもしろい。バックはクイヴァー+BJコールでsteel-gのシャワーのような心地よさはあります。

 

 

【名曲リレー1688】song#3

■War Song / Neil Young & Graham Nash('72)

このシングル”戦いの歌”は、90'sあたりではここでしか聞けなく激レアなものでした(WB/Repriseのサンプラーをこの曲目当てに買った)がアーカイヴ・シリーズが充実した今はどうなんでしょう?ちょうど「Harvest」後でバックはストレイ・ゲイターズ。ベン・キースのまろやかなsteelが気持ちいい。政治的な題材(確か大統領選がらみ)なのでヒットはしていません(61位止まり)。

 

 

【名曲リレー1689】war#3

■Make Love Not War / Peter Skellern(’75)

sswのピーター・スケラーンはDeccaに多くを残したピアノマンですが、唯一Islandに残した「Hard Times」にはジョージ・フォード(b~コックニー・レベル)やロブ・タウンゼンド(ds~ファミリー)が参加しています。ミュージカル的なMOR的なムードはどっちかと言うと苦手ですが、このアルバムに限っては割と聞きやすいポップ色があります。ジョージ・ハリスンのスライドgの入った"Make Love Not War"は人気曲であります。エンディングで"クワイ河マーチ"が引用されます。

 

 

【名曲リレー1690】make#2

■Make Up Your Mind / Quatermass('70)

ピート・ロビンソン(kb)、ジョン・ガスタフソン(b,vo)、ミック・アンダーウッド(ds)のクォーターマスはgなしのトリオ編成でロビンソンのorganをメインにしながら力強く濃厚な世界を作り出しています。ハードロックとプログレの狭間にある様なこういうバンドは70's初めにはゴロゴロおりましてシーンの活性化に役立っておりました。たっぷり聞かせる”Make Up Your Mind”は同時期のELPへの挑戦状とも見えます。