【名曲リレー1101】goodbye#3
■Girl Goodbye / Toto(’78)
トトはデビュー以前にスタジオ職人として名を馳せていた連中の集合体で、78年らしいキャッチーなポップロックを聞かせる上にスタジオワークで鍛えられた複雑なリズム感覚を持ったバンドでした。いわゆるロック畑だけからは登場しなかったろう感覚。スティーヴ・ルカサー(g)、デイヴィッド・ペイチ(kb)そしてジェフ・ポーカロ(ds)の3人のテクニカルな演奏は、当時アマチュアの「演奏者」に与えた影響も大きかった気もします。もちろんメロディアスなパワーポップ(扇情的に訴えるメロディーもあります)ということで、ヒットチャート好きなどの「聞くだけ」のリスナーにも、幅広い支持を得ました。個人的に一番聞いたのは78年のデビュー作で”Girl Goodbye”はB面の1曲目。力強いリズムが印象的。ボビー・キンボール(S.S.フールズというトト以前にいたバンドは日本でも出てました)のvoはこのバンドの演奏によく合ってた気がしますが、いろいろあってその後脱退しています。動画は4枚目の頃の武道館ライヴで途中日本でのオフショットが挿入されてて、新幹線ホームやらコインロッカー周辺が懐かしい風景です(そこかっ!)
【名曲リレー1102】girl#2
■Just A Girl / The Pale Fountanes (’82)
81年に結成されVirginからデビューしたペイル・ファウンテインズはVirginとは別にOperartion Twighlightから,
"Just A Girl"のシングルを出していて、これCrepscule経由で新星堂から12"がリリースされていた気がします。ネオアコバンドの多く同様非ロックな音楽性もあってこの曲でもボッサや欧映画音楽からの影響大きいです。
【名曲リレー1103】girl#3
■Another Girl Another Planet / The Only Ones('79)
オンリー・ワンズと言うとピーター・ペレット(vo)のルー・リードっぽさを良しとするかが好みの分かれ目だと思うのですが、新宿方面で当時から人気があったと聞きます。初期の名曲”Another Girl Another Planet”は、キャッチーでポップなメロディーと適度なスピード感もあって、パワーポップ的に感じます(でも本来はパンクの流れで語られるバンドでしょう)dsはスプーキー・トゥース出身のヴェテラン、マイク・ケリーでした。
【名曲リレー1104】another#2
■Try Another Day / Open Mind('69)
仏像の頭部のジャケットがインパクトある無名の英ビート・バンドがジ・オープン・マインドです。時代柄サイケのムードのちらほらありますがシンプルなビートが小気味いい。一般的には無名ですけどサイケ~フリークビート愛好家には割と知られた1枚。Phillipsから出た唯一作は原盤は相当なプライスだそう。4人組でメンバーにはイタリア人もいたそうな。
【名曲リレー1105】another#3
■One Way Or Another / Uriah Heep('76)
ユーライア・ヒープも息が長いヴェテランのブリティッシュ・バンドですが、ものすごい数のアルバムが出てます。1年に2枚リリースは当たり前だった初期は、傑作とされるものと、評判にならなかったものが交互に出てきたりとなかなか激しい。ゲイリー・セインの脱退後、ジョン・ウエットンを加え起死回生の復活を遂げた次が「High And Mighty」で、ジャケットも含めあまり話題にならなかった1枚ではありますけど、今の耳で聞くと結構捨てがたい曲もあったりしていいのです。1曲目の”Onw Way Or Another”は、ウェットンのvoがなかなかカッコイイハードロックです。ただウェットンは後にヒープへの客演はビジネス的なものだったと語ってて、この辺のプロ意識は見事だなあと思います(マジで)。このあとUKを組むためウェットンは脱退、デイヴィッド・バイロンは解雇され、バンドは新たなステージを迎えます。