【名曲リレー1011】gimmie#3
■Gimmie Little Sign / Brenton Wood('67)
ブレントン・ウッドはルイジアナ出身の黒人シンガーですが、まもなくカリフォルニアへ移ったんでサザン・ソウル的な重さはあまり感じません(聞いた限りで)。”Gimmie Little Sign”は本国以上にイギリスでヒットしたもので、コミカルでいて泣かせる名曲です。
【名曲リレー1012】little#2
■Suffer Little Children / The Smiths('83)
スミスのデビュー作「The Smiths」('84)のラストに収められた"Suffer Little Children"は、63年にマンチェスター周辺で起きた子供たちの連続殺人事件をモチーフにしたもので、地元の有名事件としてメンバーに与えた暗い影は確実にあったのだなあと思わせます。暗い曲調ながら美しい旋律をもった曲でスミスの音楽の美学がこの1曲に集約されているといっても過言ではありません。この事件の犯人の妹モリーン・ヒンドレーと旦那の写真がのちのソニックユースの「Goo」 のジャケットになります。
【名曲リレー1013】little#3
■A Little More Love / Olivia Newton John(’78)
闘病中の報道があったのは少し前でしたが続報がないので心配ではあります。日本では70’s後半「女神」的な扱いだった美人歌手(死語)のONJですが、”そよ風”のポップ・カントリーなイメージが固定してしまって(そこから3枚は同じ路線でしたが)いろいろ方法を変えて新境地に挑んではみました。大人路線(といってももう30過ぎでしたけど)の「Totally Hot」は日本では受け入れられなかった感じで、当時のLAのスタジオ・メンをバックにしたAORロックでした。前後して「グリース」や「ザナドゥー」といった映画がらみの作品があって、ヒットして、その次がスポーティーな「フィジカル」ですので、イメージチェンジまあ成功だったわけです。
【名曲リレー1014】more#2
■One More Time / Jon & Vangelis('80)
いつも書いてる話ですが、「Drama」期のイエスにバグルスが参加したというニュースを聞いたときに、プログレ好きの高校の先輩がバグルスじゃなくてヴァンゲリスならよかった…と言ってました。この辺の感覚が当時のプログレしか聞かないプログレファンの意見だったのかもしれません。けど「Drama」がリリースされてみるとあれはあれでよくできていたのですからおかしな話です。で辞めたジョン・アンダーソンはヴァンゲリスと組んでジョン&ヴァンゲリスとして80年に「Short Stories」を出しています。ジョンアンのハイトーンのvoを生かしたシンセポップなのですが、この曲は「クロスオーバー・イレブン」で聞いて気に入ってしまいました。
【名曲リレー1015】please#2
■Can I Please Have Some More / Fotomaker('78)
ラスカルズのリズム隊がラズベリーズにいたウォーリー・ブライソン(g,vo)らと組んだパワーポップがフォトメイカーです。子供にメイクさせたジャケットばかり有名になってしまいましたが、力強く重心が低いポップなハードロックを聞かせます。”Can I Please Have Some More”は、そのデビュー作に入ったものでレックス・マーチェシ(g,vo)のペンによるもの。この人ほとんどフォトメイカーだけのキャリアですがいい曲を書きます。