【名曲リレー996】get#2

■Get It Right On Out There / Bill Quateman('73)

シカゴ出身のssw、ビル・クエイトマンの事はほとんど知りません。よくあるフォーク系のsswかなあと思ってたら73年のデビュー作(Columbiaからはこの1枚だけで次からはRCAへ)「Bill Quateman」に入ったシングルの”Get It Right On Out There”にやられました。なかなか歌が始まりませんが、力強くシャープなアコギを使ったフォークロックです。ロンドン録音(Trident)で、エルトンところのデイヴィー・ジョンストン(g)やレイ・クーパー(perc)、レズリーダンカン(vo)が参加してる曲もあります。

 

 

【名曲リレー997】get#3

■Get Like You Used To Be / Chicken Shack('69)

スタン・ウェッブ(g)のブルーズの長い道のりは、常にチキン・シャックとありました。シャック=ウェッブと考えてもいいのですが初期には、後にマックに参加するクリスティン・パーフェクトも煙ったvoとピアノでいい味を出してました。69年の「OK Ken」に入った、人を寄せ付けないクールなブルーズ、”Get Like Used To Be”は、バッキンガム=ニックスが加わりたての頃、なぜか突然マックのライヴで演奏されたことがありました(しかもオープニング、クリスティン曲はいっぱいあったのになぜ?)。

 

 

【名曲リレー998】like#2

■A Boy Like You / Fable('71)

ジョン・ロートン後のユーライア・ヒープのvoとなったピーター・ゴールビーがいたフェイブル(Fable)は、≪ヒープ関連バンド≫なんでしょうねえ。男性なのに歌詞をgirlからboyに置き換えたこの曲はトロッグスの”With A Girl Like You”のカヴァーです。乾いた感じがとても好み。フェイブル自体はMagnetというレーベル(クリス・レアとか出してたとこですが安価な編集ものCDが多いのです)と契約してLPデビューとなるのですが、1枚で解散。ゴールビーは再結成トラピーズに加わったのち80'sにヒープに参加します。

 

 

【名曲リレー999】like#3

■Ride Like The Wind / Christopher Cross('80)

松田聖子より早かった”風立ちぬ”は、ジャケットにフラミンゴのイラストで写真とか一切なく謎に包まれた”南から来た男”、クリストファー・クロスのデビューシングルでした。今のように情報もなく(ネットもつべもない)、ハイトーンのvoでどんなハンサムガイを夢見てたのでしょうか、高校のクラスの女子は怒ってたなあ。写真見て。当時のLAの人たちがこぞって参加したものの、アーバンな感じではなくナチュラル・テイストのカリフォルニア・ロックになってます(次のアルバムではこのナチュラル感は消えてしまうのですけど)。丁度亡くなったローウェル・ジョージに捧げられたとか。リズム・ヘリテッジのマイケル・オマーティアンがprodしてその名前を大きく知らしめました。

 

 

【名曲リレー1000】wind#2

■Let The South Wind Blow / Grinderswitch('75)

グラインダースウィッチはオールマンのローディー(だと思ったけど)が組んだ南部バンドで、ブルーズ色は割と薄めでファンキーな味付けがあります。2枚目の「Macon Tracks」に入った”Let The South Wind Blow”は、サザンロックの盛り上がりがまだ続いてたあの時代に後押ししたかなあ。途中のgソロなどは意外とシュガーベイブっぽく感じるのですが。余談ですが、Grinder's Switchと所有格がついて2語になるとガーランド・ジェフリーズがかつていたザ・バンド的なグループになります。