【名曲リレー971】love#3

■Love Grows / Edison Lighthouse('70)

過剰なストリングスに好みは分かれますが、トニー・マコーレイの書くメロディーは確かにいいです。英バブルガムというか架空のスタジオ・グループのエジソン・ライトハウスの代表曲。voはセッション・シンガーとしてホワイト・プレインズやフラワーポット・メンでも活動したトニー・バロウズです。

 

 

【名曲リレー972】grow#2

■I Can't Grow Peaches On A Cherry Trees / Just Us('66)

ゴーゴニ、マーティン&テイラーのアル・ゴーゴニとチップ・テイラーが組んだジェントルなフォーク(フォークロックではないです)の名曲が、”桜の木に桃はならない”です。何とも奇妙なタイトルの曲ですが、昔懐かしい、70’sの深夜放送でかかってそうなポップスです。ジャスト・アスはこの2人組でオリジナルよりはカヴァー中心。この曲はエステル・リヴェットが共作者としてクレジットされていて、リヴェットのソロにも入っております。

 

【名曲リレー973】grow#3

■When I Grow Too Old To Dream / Linda Ronstadt('78)

オスカー・ハマースタイン作のスタンダード曲を取り上げたことで「What's New」以後のスタンダード路線の試しをここでやったと後になっていえそうです。それほどいろんな事にチャレンジした「Living In The USA」はミス・アメリカと言う邦題にふさわしかったのです。マペット達に囲まれて歌う動画は別ヴァージョンでスタジオ・ヴァージョンはマイク・マニエリのヴィブラフォンが美しいです。

 

 

【名曲リレー974】dream#2

■Julia Dream / Pink Floyd('68)

ピンク・フロイドのこの曲はシド・バレット脱退直後の「神秘」の頃の録音で、”It Would Be So Nice”のB面としてリリースされましたが、日本では71年にA面としてシングルが独自に切られてるくらいだから(来日記念盤でした)人気があった曲なんでしょう。voは加わったばかりのデイヴ・ギルモアでイントロでメロトロン炸裂しています。”夢に消えるジュリア”という邦題でした(消えた、のほうがよくないか?)。

 

 

【名曲リレー975】dream#3

■Horse Dream / Wendy Waldman('73)

全盛期である70'sに日本で一枚も紹介されなかったことから一般的な知名度は低い、というパターンは往々にしてありますが、sswのウェンディ・ウォルドマンもその一人です。LA生まれで、音楽一家に育ったウォルドマン(父親は「ミステリー・ゾーン」や「ペリー・メイスン」などTV音楽を担当した作曲家)は、70's初めにブリンドルのメンバーとしてA&Mに1枚のシングルを残しますがバンドは解散。メンバーにはカーラ・ボノフ、アンドリュー・ゴールド、ケニー・エドワーズというその後のLAのシーンにかかわってゆく人たちが参加していたのですが、彼らは各人のアルバムに加わ離交流を深めてゆくのです。

さてチャック・プロトキンがprodしたウォルドマンのデビュー作は、フォーキーでアコースティックながらメリハリも聞いていて、一本調子にはなりません。マリア・マルダーが取り上げた"Gringo En Mexico”や”Vaudeville Man”を収録。名曲”Waiting For The Rain”や”Horse Dream”などを含むこれが早くから紹介されていればと、重ね重ね残念に思います。