【名曲リレー876】invitation#2
■Invitation / Shakatak(’82)
日本でもラウンジ的に流行ったジャズ・ファンクのシャカタクは、米フュージョンとは一線を画す欧らしいダンサブルなもの。日本では”Nughtbirds”で火が付き、”Invitation”はそれに続くものでした。元フュージョン・オーケストラのジル・サワード(vo,fl)をフィーチャーしていますが中心となっているのはビル・シャープ(p)。
【名曲リレー877】invitation#3
■River's Invitation / Aretah Franklin('69)
Blue Horizonのホワイトブルーズ、ジェリーブレッドの「First Slice」の1曲目に入ったパーシー・メイフィールドの”River's Invitation”をアレサ・フランクリンのヴァージョンで「Soul '69」に入ってます。作者はもちろん”Please Send Me Someone To Love”の人。
【名曲リレー878】river#2
■I Am The River / Buzz Clifford('69)
バズ・クリフォードは、61年に"Baby Sittin' Boogie"のノヴェルティなヒットを出した人ですが、67年にダニエル・ムーアとフル・トリートメントと言うバンドを組んでA&Mにシングルを出しています。リオン・ラッセルらスワンプ・ロックのLAコネクションと言われる裏方の一人でしょう。「See Your Way Clear」('69)は、ダニエル・ムーア(g.p,vo)が全面参加。弟のマシュー・ムーア(ムーンと言うバンドにいました)やカール・レイドル(後にデレク&ザ・ドミノス〜クラプトン・バンド)も参加しています。ドリーミーなサイケ・ナンバー"I Am The River"がベストトラック。スワンプ・ロックの知らざれる名盤と紹介しているところもあるようですが、どっちかというとスワンプの萌芽が感じられるソフトなサイケデリックでしょうか。
【名曲リレー879】river#3
■River Of Tears / Bonnie Raitt('82)
イアン・マクレガンのバンプ・バンドをバックにした「Green Light」は、それまでのルーツ感覚と当時のバック・トゥ60's的ロック・センスが一緒になった傑作だと思います。prodはロブ・フラボニでした。エリック・カズが書き下ろしたこのナンバーは、小原礼(b)とリッキー・ファター(ds)のタイトなリズムが印象的です。コーラスはザ・バンドのリチャード・マニュエルです。
【名曲リレー880】tear#2
■Salt In My Tears / Martin Briley('81)
突然ですが、
パラディン、ヘッドストーン、グリーンスレイドの3バンドの共通する事は何でしょう?
答えは、中心人物ではないメンバーが後にアメリカで、(元の英バンド以上の)米での成功を収めた、でしょうか? パラディンはピーター・ベケットがプレイヤーを結成しましたし、ヘッドストーンはマーク・アシュトン(この人は元レアバードでもあります)がソロになりましたし(成功したかどうかは不明ですがヘッドストーンそのものも米では成功してません)、そしてグリーンスレイドは最終作にトニー・リーヴスの後任として加わったマーティン・ブライリー(b)が、80'sに入って、"The Salt in My Tears"をアメリカでヒットさせています(ソロは3枚も出している)。同時期のジェネシス的なポップな80'sの音です。プログレのキャリアの人たちが継続してゆくには、くさらず自分のやりたいアンダーグラウンドな活動を続けるか、こうしたポップ路線に舵を切るか。大胆に行ったのはやはりジェネシスやエイジアだったのです。
