【名曲リレー446】late#2

■Late Again / Stealers Wheel('72)

スコットランドのポール・マッカートニーと言われたジェリー・ラファティ(元ハンブルバムス)とジョー・イーガンをフィーチャーしたスティーラーズ・ホイールは、リーバー&ストーラー(この伝説的な60'sのソングライター・チームは何故かプロコル・ハルムもprodしてます)のprodで72年にデビュー。親しみやすいメロディーのナンバーに交じって、スリム・チャンスにも通じる土くさい味わいの曲もあります。イギリス人のザ・バンド好きがこういうところでもあらわれてる感じ。ヒット曲"Stuck In The Middle With You”もいいですがharmoniumのイントロが印象的な"Late Again"を。ただラファティ&イーガン以外のメンバーが皆辞めバジャーやストローブスに参加した為セカンドは二人で作られました。

 

 

【名曲リレー447】late#3

■Born Too Late / The Shannons ('68)

"Born Too Late"というと58年にポニー・テイルスがヒットさせたガールズ・クラシックですが、68年というガール・グループのブームが完全に終了後に出た、シャノンズという3人組がカヴァーしたヴァージョンが気に入ってます。M&Mあたりのコンピ(「Touch The Wall Of Sound」シリーズか)に入ってた記憶。こっちの方がぐっときらびやかな感じ。arrはヴェンチャーズのメル・テイラーだそうです。

 

 

【名曲リレー448】born#2

■Born With Nothing / Muddy Waters ('75)

マディ・ウォーターズがザ・バンドのリヴォン・ヘルム、ガース・ハドスン、ポール・バタフィールドらとウッドストックで録音した「The Woodstock Album」('75,Chess)は僕が持ってるブルーズの唯一のCDです。「The Last Waltz」へのマディの出演の布石がここにあります。"Born With Nothing"は、バタフィールドの泣くハーモニカとガースのアコ-ディオンをたっぷりフィーチャー。

 

 

【名曲リレー449】born#3

■Born To Go / Hawkwind ('73)

ホークウインド初期の集大成と言われる「Space Ritual」('73)はライヴ盤という事になってますが実際そうとも言い切れないスタジオ加工の部分も多いですし、新曲として紹介されている物も多いです。ドラッグや宇宙神話やライトショーやダンサーを介在したある種イメージ戦略なのですが、基本はハードロックで、薄いシンセやSEやfluteを加えて空間的な広がりを与えています。bassが前面に出ているので(後にモ-ターヘッドのレミーだし)、70's後期にスピード感を愛するパンクスにもハードロックファンにも支持されました。骨太のリフが印象的な"Born To Go"は爆音で聞くべし。

 

 

【名曲リレー450】go#2

■Go On Cry / Heart ('77)

「Little Queen」のB面最後に入った"Go On Cry"は前曲"Cry To Me"のあとを受ける様なブルージーなハードロックです。こういう部分はレッド・ゼッペリンからの影響大ですね。ほとんどインスト。