【名曲リレー406】back#2
■Lay Back In The Arms Of Someone / Savoy Brown ('81)
いやあまだまだ知らん事は多いのです。今月珍しくサヴォイ・ブラウンの旧作が日本盤でずらっとCD化されました。キム・シモンズ(g,vo)のワン・マン・バンドであるヴェテラン英ブルーズ・ロックでそのCD化は「Boogie Brothers」('74)まで。その後相変わらずメンバーを替えLPを出しますが長年所属したDeccaとは契約が切れたのが79年ごろ。81年にシモンズ以外は総とっ替えで出した「Rock And Roll Warriors」を出すのですが、この頃はハードロックな音。メンバーは、シモンズ以外は解散したヘヴィ・メタル・キッズの面々(もちろんゲイリー・ホルトンはおりません)にvoが元ジョー・ペリー・プロジェクトで熱く語ったラルフ・モーマン(この人はその前にはエンジェルのメンバーが組んでたバックスにいたそうな)というラインナップ。ロッド・スチュワートのメロウなバラードを意識した様なこの曲は意外と好みでポップですがしみます。
【名曲リレー407】back#3
■Back On The Chain Gang / The Pretenders ('82)
ドラッグでジェームズ・ハニーマン・スコット(g)とピート・ファーンドン(b)を失ったプリテンダーズが、ロックパイルのビリー・ブレムナー(g)、ビッグ・カントリーのトニー・バトラー(b)、そしてロビー・マッキントッシュ(g)をゲストに加えてつくったシングルです('82)。元々映画「キング・オブ・コメディ」('83)の用の曲でして、しばらくして新体制になったサード「Learning To Crawl」('84)にも収録しアメリカでシングルになってヒットしましたけど、ずいぶん前の曲なのに...と思った記憶あります。それまでのプリテンダーズに比べると軽い感じのgですが、結構好み。サム・クックの”Chain Gang”に引っ掛けた合いの手も楽しいです。
【名曲リレー408】chain#2
■The Chain / Fleetwood Mac ('77)
マックの"The Chain"は別の2曲をくっつけて誕生したもので、その辺の曲づくりはさすがにヴェテランらしくうまいです。BBCのカー・レースの番組のテーマ曲にも使われてしばらくしてまたヒットしたなんて事もありました。しかしマックも無数の動画がつべに残されてて、これがずーっとそのまま残ってれば(まあそんな事はないけど)いいのにと思ってしまいます。ここんところずっと僕がレギュラーで書いてるリンダ・ロンシュタットもそうだけど、権利関係が割と緩やかなのか、消されない各種ライヴ(ブートも含む)は貴重ですし楽しい。今はこういうので知ってCD買う層もいるのでなんでも見つけたら削除と言うのは、必ずしもプラスじゃないよ、と開き直って書いてみます。動画は定番とも言える初来日のヤング・ミュージック・ショーです('77)。
【名曲リレー409】chain#3
■Chain Of Love / Lesley Duncan('71)
月並みながら「温かく包まれるような歌声」です。コーラスの仕事も多かったレズリー・ダンカンのsswとしての第一歩はこの「Sing Children Sing」からでした。BBCのOGWTに残された貴重な映像です。すごくリラックスして普段着で歌ったレズリー。エルトン・ジョンが"Love Song"を取り上げて名前は知られるようになりました。
【名曲リレー410】of love#2
■Satelite Of Love / Lou Reed('72)
ルー・リードのセカンドソロ「Transformer」はその毒々しい女装ジャケとは裏腹に、爽やか系の曲もあってその辺は意外。デイヴィッド・ボウイとミック・ロンソンがRCAの要請でprodで参加しています。この”Satelite Of Love”もシンプルで美しいメロディーのもの。