【名曲リレー301】blind#3

■I'd Rather Go Blind / Chicken Shack('69)

元々はエタ・ジェイムズの68年のヒットです。フリートウッド・マック参加以前のクリスティン・マクヴィーがいたチキン・シャックのカヴァーは69年。何故か旧姓パーフェクト名義で出たクリスティンのソロにも収録されてますシブいバラードです。クリスティンのスモーキーな歌声がとてもいい。

 

 

【名曲リレー302】go#2

■Come And Go / Tony Kosinec('70)

この手書きのヘタウマジャケとカナダのsswと言う事で、トニー・コジネクは、なんか孤高の人と言う人のイメージが情報の少なさゆえに生まれてしまったのですが、本国ではTV音楽の仕事をしたりと幻の人ではなくそれなりに知名度がある人らしいです。げに恐ろしきはイメージなり。このセカンド「Bad Girl Song」は手作りフォーク系sswの傑作のひとつですが適度にリズミカルな部分があって飽きさせません。prodのピーター・アッシャーがらみでか、dsはラス・カンケルです。

 

 

【名曲リレー303】go#3

■I Go To Sleep / Cher('65)

プリテンダーズのクリッシー・ハインドがキンクスのレイ・デイヴィスと付き合ってた頃、てっきりプリテンダーズの2枚目に入ったレイ・デイヴィス作の"I Go To Sleep"は書き下ろしだと思ってたんですが、実はキンクスは公式にやってない60'sの曲。オリジナルはアップルジャックスによるものらしいです。僕は後になってシェールのImperial時代のコンピでこの曲を見つけてびっくりしました。なんとなくダークな味わいがありますね。65年のファースト「All I Really Want」から。

 

 

【名曲リレー304】sleep#2

■How Do You Sleep? / John Lennon('72)

70年の「ジョンの魂」での“キリストからパウロ(ポール)まで”(“I Found Out”)に始まるポールとの当てこすり合戦は、ポールの”説教ばかりしてるやつはうんざり”(“Too Many People”)に対して豚の耳を握ったポストカード(羊を握ったポールへの対抗)をつけた「Imagine」の“How Do You Sleep?”で、次の局面に入った感じです。ポールを揶揄した歌詞は歌詞カードを見てもらえば面白い(かどうかは別で、当時のファンはこのコドモっぽいやり取りにうんざりしてたのかもしれません。っていうかこういうやりとりはリアルタイムに日本で報じられてたんでしたっけ?)のですが、ジョージ・ハリスンのスライドgのすばらしさにはぜひ触れておきたい。スペクターのストリングスはちょっとソウルっぽい効果を生んでますが、これはいらんかもしれません。

 

【名曲リレー305】sleep#3

■Endless Sleep / Danny Kortchmar('80)

ダニー・コーチマーのセカンドソロ「Innuendo」('80)に入った重い曲。僕はジョー・ウォルシュを思い出しました。オリジナルはジョディ・レイノルズのロカビリーっぽい59年作品。セクションのgtrでセッション多数のクーチは、JTやジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットのバックで活躍。この曲でもリンダはvoを披露。ニュー・ウェイヴ時代に呼応したロックンロール色濃い1枚でしたが、イマイチ話題になりませんでした。リズム隊はボブ・グロウブとデイヴィッド・ケンパーです。