【名曲リレー281】station#3

■Station Man / Fleetwood Mac('70)

「Kiln House」に入った”Station Man”はジェレミー・スペンサーとダニー・カーワンが歌う派手さのないナンバーで、レコーディングに参加したクリスティン(イラストだけと言われてましたが)の声もしっかり聞こえます。75年のバッキンガム=ニックスがバンドに参加直後には、レパートリー不足ゆえ、”Hypnotize”と共にこうした昔の曲を歌ったりもしましたが、スティーヴィーがリンジーとのツインvoで歌われなかなかカッコイイと思います。レパートリーがそろってくると当然セットリストから消えましたが。

 

 

【名曲リレー282】man#2

■Wise Man In Your Heart / Daevid Allen('76)

デイヴィッド・アレンのゴング脱退後のソロ「Good Morning」('76)はマジョルカ島の現地ミュージシャンとユーターピなるバンドを組んでのものでした。すごく牧歌的なムードの1枚で個人的には一番気に入ってます。ただしB面の長い曲”Wise Man In Your Heart”には、マイク・ハウレット(b)とピエール・ムーレン(perc)参加と歌詞カードに書かれてて(ジャケットには記載なかったような)、ジリ・スマイスのsynとspacewhisperを含めゴング的です。

 

 

【名曲リレー283】man#3

■The Man Who Sold The World / Lulu('74)

ウルトラヴォックスのミッジ・ユーアによる、なんかもうドンピシャすぎるカヴァーもありましたが、もちろんデイヴィッド・ボウイのオリジナル。このルルのカヴァーは74年のシングルでPolydorに残した唯一のものとか。まあボウイ曲という事でこうした男装(ちなみにボウイのこの曲が入った70年作は、ドレスジャケと言われる女装ジャケでした)なんでしょうが、歌い方にもいつものルル節が抑えられていてちょっと残念かなあ。prodはボウイでバックはスパイダー・フロム・マース+ボウイ。日本盤シングルにはご丁寧にも、「ルルとデビッド・ボウイ」のクレジットがあったそうな。

 

【名曲リレー284】who#2

■Who Do You Love? / Ronnie Hawkins('76)

ザ・バンドの前身であるホークスはカナダのロッカー、ロニー・ホーキンスのバック・バンドでした。ザ・バンドの活動停止を記念したおつかれさま会のラスト・ワルツは、ゆかりの人たちが次々と出てくる夢のようなイヴェントでしたが、実際当時のグループの内情は映画化してプロデューサーとして売って出ようとするロビー・ロバートソンとそれに反対するリック・ダンコとリヴォン・ヘルムの確執が相当あったと言われてますが、当時リアルタイムで映画化作品に接した世代からすると作ってくれてありがとうです。さて恩師ホーキンスは、ゲストのトップバッタとして登場し”Who Do You Love?”を聞かせます。ボ・ディドリーの有名曲のカヴァー。Rouletteから出たホーキンスのヴァージョンはロビーの火の出る様なgが印象的でした。

 

 

【名曲リレー285】who#3

■The Sound Of Someone You Love Who's Going Away And It Doesn't Matter / Penguin Cafe Orchestra('76)

"君の去ってゆく音が聞こえるけどそれは大したことではないよ"でしたっけ邦題?再発の際パラソルの下の2匹のペンギンのジャケになりましたが、イーノのObscureレーベルから出たオリジナルは黒っぽい画面の建物のジャケ。少なくとも76年当時ロックとは思われてませんでした。80'sにユニークなラウンジ・ミュージックとして再評価されたPCOのファーストに入った世にも美しい曲です。「Music From Penguin Cafe」から。吉祥寺にあったペンギン・カフェもなつかしい。